いつまでも大事にして―旭川大が木製レリーフお披露目式　絵本作家・あべ弘士氏が寄贈

（学校 2016-02-15付）

あべ氏（左）などが見守る中、学生、園児が除幕

　【旭川発】旭川大学（山内亮史学長）に、絵本作家あべ弘士氏が木製レリーフを寄贈した。九日に同大玄関ホールでレリーフのお披露目式を開催。縦一・八㍍、横一・八㍍のレリーフは、あべさんの同名の絵本『あらしのよるに』の場面をモチーフにしたもの。山内学長は「学生たちにいつまでも大事にしてほしい」と述べていた。

　絵本作家のあべさんの作品『あらしのよるに』は、ある嵐の日にヤギとオオカミが偶然出会い、風邪で鼻がきかなかったため、お互いの正体を勘違いしたまま別れ、その後再会。お互いの関係に苦悩しながらも友情を育む物語となっている。

　レリーフは、ヤギとオオカミが雷に驚いて出会う場面を再現したもの。二十六年五月三日に制作した。同大短期大学部のイベントや講義などで講師を務めた縁から、同大に寄贈することとなった。

　お披露目式の当日、同大の学生や同大附属幼稚園の園児らによって、レリーフの除幕を行った。

　山内学長は「見事なレリーフで、この上ない感謝で一杯。このレリーフを学生や子どもたちにいつまでも大事にしてほしい」と述べていた。

　あべさんは「このレリーフを地元旭川で披露するのは今回初めて。レリーフを飾るのに良い場所が玄関ホールだった。多くの人が通るこの場所に飾られることをうれしく思う」と話していた。

(学校 2016-02-15付)