札幌市中文連「にれ」賞授与式　「これからも表現し続けて」　本間会長が渡辺さんなどに表彰状

（関係団体 2016-02-23付）

受賞を喜ぶ渡辺さん（右）、本田さん

　札幌市中学校文化連盟（本間玲会長）は二月上旬、札幌市立向陵中学校で「にれ」賞授与式を挙行した＝写真＝。書道作品でにれ賞に輝いた札苗北中学校の渡辺千帆さん（三年）らに表彰状を贈呈。本間会長は受賞者に対し、「これからも自分の思いを表現し続けてほしい」と呼びかけた。

　授与式の冒頭、本間会長があいさつ。生徒の父母の世代がにれ賞に選ばれたことがあるなど、“にれ”の歴史にふれ、「長い歴史の中で、今回、書道の作品が初めて選ばれたことはうれしく思う。これからも自分の思いを表現し続けてほしい」と呼びかけた。

　また同連盟文芸部専門委員長で常盤中学校の髙橋松志教諭は入賞した二つの作品を褒めたたえるとともに、「札幌市内の多くの生徒に見て、読んでもらいたい」と話した。

　このあと本間会長が受賞者に表彰状と盾を手渡した。

　渡辺さんは、作品制作の経緯について、合唱コンクールの伴奏者を務める際、クラスのために何かできないかと考え、曲の歌詞を書こうと思い立ったことを説明。「歌詞のもつ世界観を表現しようと字の大きさ、筆の勢いなど工夫した」と作品への思いを語った。

　読書感想文で奨励賞を受け取った中島中学校の本田ももさん（三年生）は「ノーベル平和賞を受賞したマララさんの生き方に感銘をうけた。自分がこれからどのように生きていけばいいかと考え、思いをつづった」と作品を振り返った。

(関係団体 2016-02-23付)