本道にふさわしい在り方を 道教委が道小中一貫教育推進運営会議
(道・道教委 2016-03-01付)

道小中一貫教育推進運営会議
小中一貫教育推進方針原案や『手引』案について協議

 道教委は二月二十三日、札幌市内の道第二水産ビルで二十七年度道「小中一貫教育推進事業」運営会議を開催した=写真=。協力市町村教委や指定校などから約四十人が参加。協力市町村教委の取組を交流したほか、「小中一貫教育推進方針(ポリシー)原案」、『小中一貫教育推進の手引案』について協議した。

 文部科学省指定事業として、小中一貫教育の導入に向けた先導的な取組を行う小中一貫教育推進事業では、協力市町村教委に、当別町教委、旭川市教委、白糠町教委、中標津町教委を指定している。今回の運営会議では、京都産業大文化学部の西川信廣教授をアドバイザーに迎え、協力市町村教委の取組を交流するとともに、同事業の推進計画について協議した。

 冒頭、岸小夜子義務教育課長があいさつ。同事業においては、本道における小中一貫教育についての考え方を示す「小中一貫教育推進方針」を策定するとともに、小中一貫教育の導入を検討する道内市町村の参考となる実践事例をまとめた手引の作成、教職員人事の異動方針の検討、教職員研修プログラムの作成などを行っていくことを説明。

 「国では、義務教育学校を新たな学校種として位置付けた改正学校教育法がことし四月に施行するのに伴い、政省令を整備しており、その中で中学校併設型小学校、小学校併設型中学校などの具体を案で示した。道教委としても国の動向に合わせて、本道にふさわしい小中一貫教育を進めたい」と述べ、多面的・多角的な意見を求めた。

 このあと、同事業の概要説明に続き、当別町教委、旭川市教委、白糠町教委、中標津町教委の担当者が実践発表。うち、当別町教委では、当別中学校と当別小学校、西当別中学校と西当別小学校が小中一貫教育を進めていること、地域住民や保護者などに小中一貫教育の効果を伝えるための教育講演会を開き、啓発資料を配布することを報告した。

 二十八年度以降は、地域独自の教科「当別学」や英語の小中一貫カリキュラムモデルの作成、一貫教育を補完する土曜日や放課後の教育活動の充実、コミュニティ・スクール導入の検討などを行っていくことも示した。

 発表後は、「小中一貫教育推進方針(ポリシー)原案」や『小中一貫教育推進の手引案』について協議。

手引はことしの三月末までに完成させるほか、手引②を八月、手引③を来年二月に作成。三月には、児童生徒や保護者アンケートを実施することも確認した。

(道・道教委 2016-03-01付)

その他の記事( 道・道教委)

インターネット利用環境醸成推進 次年度の方向性など議論 全道協議会開き取組報告―道教委

インターネット環境醸成事業  道教委は二月二十五日、札幌市内かでる2・7で「望ましいインターネット利用に向けた環境醸成推進事業」第三回全道協議会を開催した=写真=。大学教授や学校関係者などの委員約十人が出席。研究協力校...

(2016-03-02)  全て読む

道教委の28年度教育行政執行方針

 二月二十六日の一定道議会本会議で、道教委の柴田達夫教育長が説明した二十八年度教育行政執行方針=二月二十九日付1面既報=の概要はつぎのとおり。 【はじめに】  グローバル化の進展や情報通...

(2016-03-01)  全て読む

道教委・公立高入選再出願後の状況 全体平均倍率1.00倍 普通科5校など1.5倍超

 道教委は二月二十九日、二十八年度公立高校入学者選抜再出願後の出願状況(二月二十四日現在)を発表した。全日制・定時制を合わせた全体平均倍率は、出願変更後と同率の一・〇〇倍となった。  有朋...

(2016-03-01)  全て読む

札幌市立高校入選再出願後の状況 全日制は1.4倍に 1.5倍超は旭丘と平岸

 札幌市教委は二月二十九日、二十八年度市立高校入学者選抜再出願後の出願状況(二月二十四日現在)を発表した。倍率は、全日制が普通科・職業科合わせて一・四倍、定時制が一・五倍、中等教育学校が一・...

(2016-03-01)  全て読む

渡島局が頑張る児童生徒表彰式 5個人1団体たたえる 受賞機に一層の飛躍を期待

渡島局児童生徒表彰函館中部高  【函館発】渡島教育局は、二十七年度管内頑張る児童生徒表彰式を執り行った。辻俊行局長が、二月二十二日に函館中部高校と函館工業高校、二十五日に大野農業高校を訪れ、受賞者一人ひとりに表彰状を手交...

(2016-03-01)  全て読む

道教委が小中一貫教育推進方針原案 9年間の系統性確保して 3形態示し学力・教育環境充実へ

 道教委は「小中一貫教育推進方針(ポリシー)」の原案をまとめた。義務教育学校や併設型小・中学校など、本道における小中一貫推進校の三つの形態を提示。道内の子どもたちの学力や教育環境の課題を解決...

(2016-03-01)  全て読む

人を大事に、人を育てる 高橋知事が道政執行方針説明

 高橋はるみ道知事は、二十六日の一定道議会本会議で、二十八年度道政執行方針を説明した。  重点政策の柱の一つに、「人を大事に、人を育てる」ことを掲げ、「学力や体力の向上はもとより、ICTを...

(2016-02-29)  全て読む

総合教育会議開催等で201万円 道の28年度総合教育関係予算案

 道は、二十六日に開会した一定道議会に、総額二百一万円の二十八年度総合教育関係予算を提案した。  このうち、政策調整諸費(総合教育会議開催費)に九十二万円、各種審議会経費(道いじめ調査委員...

(2016-02-29)  全て読む

教職員の不適切な勤務実態 校外研1件以外該当なし 道教委が道議会文教委で報告

 道教委は、二十五日の道議会文教委員会で、「教職員の勤務状況にかかる実地指導」結果を報告した。二十五~二十七年度に道内の市町村立学校・道立学校二千十校で実地指導を行った結果、長期休業期間中の...

(2016-02-29)  全て読む

1定道議会で柴田教育長が教育行政執行方針説明 社会で活きる力など育成 地域等と連携して教育充実

教育行政執行方針説明  道教委の柴田達夫教育長は二十六日、一定道議会の開会に当たり、二十八年度教育行政執行方針を説明した=写真=。「学校・家庭・地域・行政が連携して教育環境の一層の充実を図る」との基本姿勢のもと、...

(2016-02-29)  全て読む