運動習慣づくり・体力の向上へ道教委 保護者向け啓発資料作成 親子でスポーツに親しむ機会を
(道・道教委 2016-03-08付)

 道教委は、子どもたちの運動習慣づくり・体力の向上を目指して、保護者向け啓発資料を作成した。「二十七年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の分析結果を示し、長時間のテレビ視聴やゲーム、朝食をとらないことによる影響を説明。ネイパルなどを活用して、親子で運動やスポーツに親しむよう呼びかけている。

 同調査結果に基づき、本道の子どもたちの運動やスポーツ、生活習慣の状況について、保護者へ周知するとともに、子どもの運動習慣づくり、体力の向上を呼びかけるなど、各家庭や学校でのより一層の取組に活用できるよう、保護者向け啓発資料を初めて作成した。

 資料では、「子どもたちと一緒に運動やスポーツに親しみましょう」と呼びかけ、調査結果を報告。運動やスポーツをすることが好きな道内の子どもたちの割合は、全国よりも高い一方で、各種目の得点を合わせた体力合計点は、小・中学校男女とも全国平均を下回っていることを示している。

 また、質問紙調査から、平日にテレビやビデオ等を三時間以上視聴する道内の小学校男子の割合が全国よりも高いこと、長時間テレビ等を見る子どもほど体力合計点が低い傾向であることを示した。

 さらに、テレビゲームやスマートフォンのゲーム等を三時間以上する道内の中学校女子の割合が全国よりも高く、長時間ゲームをする子どもほど体力合計点が低いことも報告している。

 また、道内の二割近くの小学校女子は、朝食を毎日とらない状況で、「朝食を毎日とる子どもほど、体力合計点が高い傾向にある。朝食でブドウ糖をはじめとする様々な栄養素を補給して、午前中から活動できる状態をつくることが大切」と呼びかけている。

 このほか、週一回以上、家族と運動やスポーツをしたり、運動やスポーツについて話したりしている道内の小学生の割合は低いことも示し、「週一回以上、家の人と運動やスポーツをしている小学生ほど体力合計点は高い傾向。家族一緒に運動やスポーツに親しんでほしい」と求めている。

 親子で取り組むため、道内六つの道立青少年体験活動支援施設ネイパルにおいて、子どもたちの体力の向上や運動習慣の定着を図るプログラムを実施していることも紹介している。

 啓発資料は、道教委ホームページに掲載しているほか、各教育局を通じて小・中・特別支援学校などの保護者に配布する。

(道・道教委 2016-03-08付)

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