ほっかいどうチャレンジテスト配信計画案 期末問題の配信前倒しへ 中3学年末は1月に実施―道教委
(道・道教委 2016-03-09付)

 道教委は、二十八年度のほっかいどう学力向上推進事業「ほっかいどうチャレンジテスト」の配信計画案をまとめた。学期末・学年末問題の配信日を数日間早めるとともに、過去の長期休業版を整理し、必要に応じて複数種類選択して実施できるようにする。本年度学年末から、高校入試に配慮して、中学三年生の学年末問題配信を、一月に早めることとした。

 学力向上のため、道教委が独自で作成したチャレンジテストは、「北海道学力向上Webシステム」を活用して全道の学校に配信するとともに、一部の問題を道教委Web上で公開。放課後や長期休業日を利用した補充的な学習、家庭学習などに活用することを呼びかけている。

 二十六年度からは年間の配信計画を決め、各校の授業進度等に合わせて配信している。

 二十八年度は、小一・二の国語と算数、小三から中三が国語、算数・数学、社会、理科で四月八日から二十九年二月二十二日まで九回を予定。

 四月八日配信の「前年度サポート問題」は、小二~中三を対象に、国語、算数・数学における前年度までの課題に応じ、基礎基本と活用の二種類を配信する。

 また、学期末と学年末問題の配信日を早める方針を固めた。一学期末は六月二十九日、二学期末は十一月三十日、学年末は中三が来年一月二十五日、中三以外が来年二月八日。本年度から中三は高校入試に配慮して、配信を早める。

 学期末と学年末は問題結果を登録することで、全道と比較し、各校の児童生徒の苦手な問題を分析して学習に生かすことができる。

 また、二十七年度学年末から、学力向上Webシステムによる事前の参加登録を行わなくても可能とする。

 さらに、二十七年度二学期末問題から、学期末・学年末問題の算数・数学において、評価の観点を記載している。

 このほか、過去の長期休業版を整理し、各学校が必要に応じて複数種類選択して実施できるように、Webシステムに掲載する。

 道教委では、「チャレンジテストの実施を各校の年間指導計画に位置付け、すべての学年・学級で取り組んで」「前の学年のつまづきや苦手分野を抱えたままスタートすることにならないよう、前年度サポート問題にしっかり取り組んでほしい」と期待している。

 二十八年度の配信計画案はつぎのとおり(①日程②対象学年③対象教科)。

▽前年度サポート問題(10分×2種類、40分)=①4月8日②小2~中3③国語、算数・数学

▽1学期末問題(20分)=①6月29日(問題結果登録完了日は8月5日)②小1~中3③国語、算数・数学、理科、社会(理科、社会は小3~中3)

▽夏休み版(10分×3回分)=①7月6日②小1~中3③国語、算数・数学

▽1学期サポート問題(10分×2種類)=①8月17日②小1~中3③国語、算数・数学

▽2学期末問題(20分)=①11月30日(問題結果登録完了日は29年1月6日)②小1~中3③国語、算数・数学、理科、社会(理科、社会は小3~中3)

▽冬休み版(10分×4回分)=①12月7日②小1~中3③国語、算数・数学

▽2学期サポート問題(10分×2種類)=①29年1月18日②小1~中3③国語、算数・数学

▽学年末問題(20分、40分)=①中3は29年1月25日、中3以外29年2月8日(問題結果登録完了日は29年3月10日)②小1~中3③国語、算数・数学、理科、社会(理科、社会は小3~中3)

▽春休み版(10分×2回分)=①29年2月22日②小1~中3③国語、算数・数学

▽前年度サポート問題(10分×2種類、40分)=①29年4月5日②小2~中3③国語、算数・数学

(道・道教委 2016-03-09付)

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