北斗市学校保健会が研修会開く　子の健全育成へ研鑚積む　北翔大・飯田准教授が講演

（関係団体 2016-03-08付）

健康安全教育の重要性を学んだ研修会

　【函館発】北斗市学校保健会（新谷公康会長）は二月中旬、北斗市立大野小学校で研修会を開催した。市内の中学校教諭および保護者七十人余りが出席。北翔大学心理カウンセリング学科の飯田昭人准教授の講演を通じ、子どもたちの健全な育成に不可欠な健康安全教育の重要性を学んだ＝写真＝。

　研修会の研究主題は「生命の尊さを自覚し、自ら心身を鍛える態度や能力を身に付ける健康安全教育の充実」。悩みを抱える子どもたちとのかかわり方について理解を深めるとともに、環境改善に向けた取組を学ぶことが目的。

　新谷会長のあいさつのあと、講演会に移り、飯田准教授が登壇した。

　飯田准教授は「気になる子どもは、困り感を抱えた子ども～子どもを取り巻く環境と大人の役割」をテーマに、問題を抱えた子どもとの接し方や注意すべきポイントなどを説明した。「いじめや不登校などの状況を正確につかむことが重要」とした上で、「適切な対応が不可欠」と強調。子どもと対話することの重要性を示しながら、基本的な対人援助スキルなどについて助言した。

　参加者は、「今を生きる子どもたちの現状について、客観的データを見比べながら深く知ることができた」「対人援助スキルの具体的な内容を学ぶことができて、大変有意義な時間になった」などと話し、今後に向けて、学校や家庭、関係機関の連携を一層強化することを誓っていた。

(関係団体 2016-03-08付)