カンボジアの高校生が１日体験入学―札幌清田高　交流通し両国の架け橋に　授業や弓道部の演武など見学

（学校 2016-03-11付）

弓道部の演舞を見学

　札幌清田高校(鳴海昌江校長)は、カンボジアの高校生と交流を深めている。一月中旬には、カンボジアの高校生を同校に招き、一日体験入学を実施。授業紹介や弓道部の演武披露などが行われた＝写真＝。このほか、同校生徒宅へのホームステイなどを通して、滞在期間中、親交を温めた。一方、今月十四～二十一日には同校の代表生徒二十人がカンボジアの高校などを訪問する予定となっている。

　同校は本年度、公益財団法人イオンワンパーセントクラブから「日本・カンボジアティーンエイジ・ アンバサダー」事業の交流校として指定を受けている。同事業は、「諸外国との友好親善の促進」において、日本の高校生がアジアの高校生と交流することを通じ、様々な価値観を共有することが目的。相互の文化や歴史に対する理解を深め、グローバル感覚を身に付けるとともに、同世代の友人とのネットワークを構築を図る。

　一月中旬にはカンボジア高校生二十人が来日。首相官邸表敬訪問のほか、北海道では札幌市長表敬訪問や雪体験を実施。同校生徒の自宅にホームステイしながら日本の文化に親しんだ。

　また、同校では一日体験入学を実施。特色ある授業や音楽・書道など芸術の授業体験のほか、体育館では同校弓道部の演武も披露した。

　放課後には、第六十八回秋季全道高校野球大会でベスト４に輝いた野球部によるトレーニングレッスンのほか、第三十九回全国高校総合文化祭の自然科学部門で最優秀賞を受賞した理科部による火おこし実験などを実施。日本の高校生活を紹介した。

　事業では今後、十四～二十一日にかけて同校の生徒二十人がカンボジアを訪れる。生徒は日本で一緒に暮らしたカンボジアの高校生の家にホームステイし、さらに家族ぐるみで交流を深める。

　現地では、政府および在カンボジア日本国大使館へ表敬訪問するほか、交流したカンボジア高校生の高校や小学校を訪問する。

　訪問の際には北海道や日本の文化を披露する予定。引率する井田志麻子教諭は「生徒たちは今、〝ティーンエイジ・アンバサダー〟としての自覚をもって準備に取り組んでいる。相互の文化交流を通して、両国の架け橋となってくれれば」と話していた。

(学校 2016-03-11付)