名寄産業高で選挙啓発講座　１票の重みを実感　講義や模擬投票など通し

（学校 2016-03-17付）

１・２年生が選挙の仕組みや投票する意義について考えた

　【旭川発】名寄産業高校（増田雅彦校長）で九日、道選挙管理委員会による選挙啓発高校生出前講座が行われた。一・二年生百九十人が参加し、講義や模擬投票、開票体験などを通して、選挙の仕組みや投票する意義について考えた。

　選挙管理委員会では、昨年、公職選挙法の一部改正に伴い、選挙権年齢が十八歳以上に引き下げられたことから、今後、有権者となる高校生を対象に同講座を実施。選挙の仕組みや投票参加の意義について理解を深める。加えて、将来の政治参加を促すきっかけとすることを目的としている。

　この日、道選挙管理委員会事務局上川支所、名寄市選挙管理委員会事務局から計五人の職員が来校。スライドなどで、選挙の種類、選挙権、投票する意義などについて説明した。

　職員は投票が社会の一員として責任を果たす行為であることを強調。また、一人ひとりが一票を投じることで政治を動かすことが可能であることなどを伝えた。

　つぎに、「飲酒・喫煙が認められる年齢について」をテーマにした模擬投票を実施。生徒は選挙公報をもとに、四人の候補者の中から、自分が賛同する候補者をグループで話し合った。

　熟慮の末、生徒は候補者の名を記した用紙を投票。その後、生徒の中から代表者を数人選んで、開票作業を行った＝写真＝。

　参加した生徒は、「自分の考えがどの候補者に近いか、模擬投票を体験したことによって明らかにすることができた。実際の投票も、しっかりとした考えで投票できると思う」「今回、自分が投票した候補者が当選となりうれしい。これから実際の選挙に参加できることが楽しみ」などと感想を話していた。

(学校 2016-03-17付)