千歳リハビリテーション学院　医療人として９８人巣立つ　理学療法士、作業療法士の“卵”が卒業

（学校 2016-03-15付）

９８人がリハビリテーション医療の第一線へ踏み出した

　理学療法士、作業療法士を養成する北海道千歳リハビリテーション学院（伊藤俊一学院長）は十一日、千歳市内のＡＮＡクラウンプラザホテル千歳で二十七年度卒業証書授与式を挙行した＝写真＝。理学療法学科第十九期生・作業療法学科第十六期生、合わせて九十八人がセラピストとして、リハビリテーション医療の第一線へ踏み出した。

　学校法人淳心学園（松木謙公理事長）が運営する同学院は、理学療法士養成の三年制専修学校として平成七年四月に開学。十年四月には作業療法士養成の作業療法学科を開設するなど、厚生労働大臣指定校としてスペシャリスト養成にふさわしい充実した教育指導を展開している。

　ＡＮＡクラウンプラザホテル千歳で行われた卒業式では、来賓と教職員、保護者が拍手で迎える中、卒業生が入場。続いて、理学療法学科六十五人、作業療法学科三十三人の卒業生の代表に、伊藤学院長が卒業証書を手渡した。

　引き続き、松木理事長に代わり飯塚雅美理事が式辞。学院で習得した医療の基礎、専門知識・技術に加え、「痛める人の心を癒し、他人の身、患者の身になって考えられる医療人にならなければならない」と、卒業生に対し人間性の大切さを強調。急速に変化する社会保障制度など社会の動向にも目を向け、「バランス感覚をもった、優れた医療人になってほしい」と激励した。

　成績優秀者などに対する各種表彰のあと、在学生送辞を受け、卒業生を代表して作業療法学科の松田麗さんが答辞。「学院で学んだことは専門的な知識や技術だけではなく、信頼されるセラピストとして必要不可欠である豊かな人間性であると感じている。自分の仕事に誇りと責任をもち、学院で学んだことを十分に発揮し向上心をもって社会に貢献したい」と決意を語った。

　卒業生は国家試験（今月二十八日合格発表）のクリアを条件に、四月から医療現場の最前線に立つ。

　淳心学園は、新しい健康増進・障害予防の拠点を目指し、「北海道千歳リハビリテーション大学（仮称）」の二十九年度開学に向け、設置許可申請を行っている。認可が下りれば、来春から同学院は四年制大学として生まれ変わる。

(学校 2016-03-15付)