池上学院グローバルアカデミー専門学校が卒業式　自信と感謝胸に旅立ち　学び続け支える側の人間に

（学校 2016-03-17付）

池上校長が卒業生一人ひとりに卒業証書を授与

　学校法人池上学園が運営する池上学院グローバルアカデミー専門学校（池上喜重子校長）は十五日、ホテルライフォート札幌で二十七年度卒業式を挙行した。様々な挫折を経験した生徒たちが、自信と感謝を胸に母校を旅立っていった。

　同校は、四十年以上にわたって不登校、引きこもり、発達障がい、自閉症等で悩む若者と向き合った教育活動を進めてきた学校法人池上学園が平成二十一年四月に開校。現役クリエイターが指導する総合ゲーム学科や、一般事務からプログラマーまでコンピュータのスペシャリストを育成する情報システム科、道内の専門学校で唯一の音楽療法学科でスタートした。

　翌年四月からは、対人関係で生きづらさを感じている子どもたちのため、コミュニケーション能力や自立するためのスキルの向上、就職に向けた支援などを行う全国でも初の「社会生活学科」を開設し、大きな成果を上げている。

　卒業式では、池上校長が卒業生一人ひとりに卒業証書を授与＝写真＝。

　式辞に立った池上公介理事長は「入学式のとき不安そうだった皆さんがきょうは満足感と自信に満ちており、胸が熱くなった」「皆さんは大変な努力をし、やり遂げてきた。しかし、ここまでくるには親や友人、先生方などのたくさんの支えがあったことに感謝してほしい。これからが始まり。世のため、人のために学校で学んだことを生かし、みんなに頼られる人、好かれる人になってほしい」と期待を寄せた。

　来賓祝辞、賞状授与、在校生送辞などに続き、社会生活学科の髙橋歩武君が答辞。「日本中に多くの専門学校があるが、この学校にめぐりあえて感謝している。高校に行けなくなり、当たり前の日常も将来への目標もなかった自分に、池上はチャンスをくれた。仲間と出会い、学び、自信を身に付けることができた二年間だった」と学校や級友、両親に感謝を述べ、「人々のために役に立ちたい。支えられる側から支える側になりたい。これからも学び続けていく」と力強く決意を述べた。

(学校 2016-03-17付)