旭川凌雲高閉校式挙行　３３年の歴史、幕引き惜しむ　旭川東栄高と統合し旭川永嶺高へ

（学校 2016-03-29付）

４２０人が出席した閉校式

　【旭川発】旭川凌雲高校（田村二郎校長）の閉校式が二十四日、同校で執り行われた＝写真＝。在校生や教職員、同窓会員など約四百二十人が出席し、開校三十三年の歴史の幕引きを惜しんだ。また、同校と旭川東栄高校の統合によって四月から開校する旭川永嶺高校のさらなる発展に向け、気持ちを新たにした。

　昭和五十八年に開校して以来、本年度を含め九千五百五十二人の卒業生を送り出してきた同校。コンピューターを利用した教育の研究等を進め、平成六年の管内教育実践表彰受賞などのほか、部活動で全国大会に駒を進めるなど文武両道の活躍を残してきた。

　四月からは、旭川東栄高と統合し、全日制普通科単位制七間口の新設校である旭川永嶺高として、新たなスタートを切る。

　冒頭あいさつに立った田村校長は、同校の歴史を振り返り、「これまで築いてきた本校と東栄高校の輝かしい伝統が、旭川永嶺に引き継がれ、さらに発展することを期待している」と強調。「皆さん一人ひとりの心の中に、凌雲は生き続ける。長年、本校を支えてくれた関係者の方々に感謝を表したい」と述べた。

　つぎに、道教委の鶴羽佳子委員と閉校記念事業協賛会の奥山明美会長があいさつ。鶴羽委員は「新年度から新しい学校となるが、本校の活動を受け継ぎ地域や保護者の期待に応えてほしい」と呼びかけた。その上で、生徒に対し、「〝新たな学校をつくる〟という気概のもと、充実した学校生活を送って」と激励した。

　奥山会長は「両校の良き伝統を受け継ぎ、旭川永嶺高の校訓〝智・仁・礼〟のもと、さらなる発展を願っている」と期待を寄せた。

　続いて、田村校長と初代同窓会長を務めた酒井拓也前会長に感謝状を贈呈。代表して、酒井会長は「在校生は先輩からの凌雲魂を引き継ぎ素晴らしい学校をつくって」とエールを送った。

　次いで、生徒会長の西尾裕太君が登壇し、惜別の辞を述べた。「凌雲での高校生活を誇りに思う。本校の伝統を胸に、四月からは〝永久にそびえる高い嶺〟を目指し、充実した学校生活を送りたい」と意気込みを語った。

　このあと、出席者一同で校歌を斉唱し、同校の幕引きに最後の花を添えた。

(学校 2016-03-29付)