札幌市小学校長会が新会員研修会　　学校経営のポイント確認　３０人が講話、研修通し

（学校 2016-03-31付）

　札幌市小学校長会は二十九日、市内ちえりあで二十八年度札幌市小学校長会新会員予定者研修会を開催した＝写真＝。二十八年度から校長となる約三十人が参加。講話や研修を通して、校長としての資質能力の向上を図った。

　開会式では、渡辺元会長があいさつ。研修会で学んだことを今後の学校経営に役立てるよう求めたほか、命を大切にする指導やいじめ問題、防災教育、道徳の教科化など様々な学校課題への対応が迫られている中で、「校長としてのリーダーシップを発揮し、家庭・地域と連携して生きる力を育む学校経営を推進してほしい」と呼びかけた。

　続いて、札幌市教委の引地秀美学校教育部長が「新校長に期待する！」と題して講話。校長昇任はゴールではなくスタートであるとし、「校長としての自覚と責任をもち、これまで積み上げてきたビジョンや実績を総動員してより良い学校づくりをしてほしい」と求めた。

　教育活動の充実に向け、ビジョンをもつことを求めたほか、共通性と独自性のバランスについても言及。「子どもの姿など校内の研究主題は共通であるが、どういう教材でどういう学習展開をするかは各担任の独自性を生かしてもらうことが大切」と述べた。

　危機管理については、未然防止と早期対応を原則とし、子どもたちが楽しく居心地のいい学校となっているか、信頼できる人間関係が築けているかを重視するよう求めた。

　最後に、「学校のトップとして、周囲と協力して力を発揮し、いつまでも学び続ける謙虚さをもってほしい」「子どもや先生の姿を欠かさず見るなど、状況把握や信頼関係の構築に努めてほしい」と呼びかけた。

　このあと、校長会の組織運営や学校課題、校長の一年間について研修を実施。校長としての資質能力の向上を図った。

(学校 2016-03-31付)