道教委・鶴羽委員が教育状況調査 教職員の取組を高く評価 上ノ国高訪問し、授業を視察
(道・道教委 2016-03-14付)

鶴羽委員教育状況調査
コミュニケーション英語Ⅰの授業を視察

 【江差発】道教委の鶴羽佳子委員は二月中旬、教育状況調査のため、上ノ国高校(鈴木聡校長)を訪問した=写真=。一年生を対象とした「コミュニケーション英語Ⅰ」の授業を視察。鶴羽委員は「道内でもトップクラスの国際交流の授業をしている」として、教職員の取組を高く評価した。

 ユネスコスクールに加盟する同校は、一昨年にグローバル人材育成プログラム「KEEP」を立ち上げ、英語科の特色ある活動を展開。地球規模で考え地域で活動する〝グローカルステーション〟としての役割を果たすべく力を入れている。

 鶴羽委員はこの日、同校を訪れ、鈴木校長から学校概要の説明を受けたあと、職員室の教職員を前にあいさつ。KEEPの取組について、「生徒の意欲、コミュニケーション能力、生きる力を育てるもので感銘を受けた」とし、「日々の教育活動に大きな自信と誇りをもって」と激励した。

 続いて、一年生「コミュニケーション英語Ⅰ」の授業を視察。「世界一大きな授業」をテーマにしたもので、草瀬みちほ教諭のほか、飛騨勇佑教諭、厚海美紀教諭、桧山教育局ALTのポーラ・カウフマン氏が指導に当たった。

 草瀬教諭は六年前、ベトナムで出会った高校生のエピソードを紹介。「国を良くしたい」と語った現地の男子生徒と出会い、「人のために勉強するという感覚をもった若者」の存在に衝撃を受けたことを伝えた。

 授業では、昨年九月に国連で採択された「持続可能な開発目標」を紹介。三つのストーリーをもとに、地球規模の課題について考えるきっかけを提供した。

 授業後、鶴羽委員は「感動があり、真剣に学ぶ生徒の表情が良かった。道内でもトップクラスの国際交流の授業をしている」と述べ、新年度の入学希望者が倍増したことと合わせて同校の取組を高く評価した。

(道・道教委 2016-03-14付)

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