札幌市高教が第４９回定期大会開く　運動方針などを決定　細井執行委員長を再任

（関係団体 2016-04-05付）

６つの運動の進め方を確認

　札幌市立高校教職員組合（＝札幌市高教、細井純執行委員長）は三月中旬、道教育会館で第四十九回定期大会を開催した＝写真＝。二〇一六年度の運動方針などを決めたほか、「生活と権利の擁護に向けた取組」「教育条件整備・民主教育確立に向けた取組」など六つの運動の進め方を確認。役員改選では細井委員長と藤田直人書記長を再任した。

　冒頭、細井委員長があいさつ。二〇一五年度の札幌市高教のたたかいについての総括と交渉の経緯にふれ、「組合員からは多くの意見が寄せられている。来年度は皆さんの力を借りながらたたかっていかなければならない」と述べた。

　来賓あいさつのあと議事に移り、二〇一五年度の活動経過を報告したほか、二〇一六年度の役員体制、運動方針などを決定した。

　二〇一六年度の運動について、藤田書記長は「市労連や札幌地区連合、北教労協の一員として、組合員とその家族の生活を守るための活動に全力を注ぐ」と強調。教育条件改善につながる様々な取組を強化するとともに、政令市移管に伴う育児休業制度、介護休暇制度等の条件低下を阻止し、休暇制度の充実を目指すこととした。

　また、「主幹教諭の導入」「学校職員評価制度」「査定給与制度」に反対し、実体化の阻止に取り組むことも示した。

　このほか、二〇一七年度からの県費負担教職員の給与負担等の道府県から指定都市への移譲に伴い、札幌市教育関係単組連絡協議会を通じて細部の折衝・協議を重ねていくとともに、新たな組織のかたちを探る取組を始めることを示した。

　質疑では、二〇一七年度からの県費負担教職員の給与負担等の道府県から指定都市への移譲に伴う勤務条件の変更に関する質問が出された。

　二〇一六年度役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽執行委員長＝細井純（市立札幌大通高教諭）

▽副執行委員長＝高瀬敏樹（札幌旭丘高教諭）、西真史（札幌新川高教諭）

▽書記長＝藤田直人（札幌啓北商業高教諭）

▽書記次長＝西原繁（札幌平岸高教諭）、葛城拓也（札幌清田高事務主任・新）

(関係団体 2016-04-05付)