道教委AL調査研究で旭川朝日小など 本年度、実践事例集作成へ 研究授業数増やし深化図る
(道・道教委 2016-04-28付)

 【旭川発】道教委の「課題解決型授業(アクティブ・ラーニング=AL)に関する調査研究プロジェクト」の研究チーム「ALPS」は本年度、実践事例集の作成を目指す。引き続き同プロジェクトにおいて、旭川市を推進地域に、市立朝日小学校(中山雅文校長)を実践推進校として単年度指定。前年度以上に朝日小での研究授業の回数を増やすとともに、連携協力校五校でも積極的な授業実践を進め、事例集の作成につなげていく。

 同プロジェクトは、ALの確立に向けた調査研究を推進するもの。AL普及の中核となる教員を育成するとともに、指導力の向上を図ることを目的に、道教委が前年度スタートした。

 旭川市を推進地域とし、実践推進校に朝日小を指定。連携協力校に大有小学校、新町小学校、青雲小学校、永山西小学校、近文小学校の五校を指定した。六校に加え、道教委や旭川市教委など、関係機関で構成する推進地域連携協議会を設置した。

 研究に当たって、六校の調査研究担当教員などからなる研究チーム「ALPS」を組織。ALを盛り込んだ授業モデルの検討を進めながら、研究授業を二回行ったほか、協議会から指導助言を受けた。

 二十七年度の成果として、子どもの思考を活性化させる授業像を明確化し、指導の留意事項をまとめた、授業モデルのベースとなるアクティブ化シートを作成した。

 本年度、プロジェクトの継続指定を受けた。前年度の取組の成果と課題を踏まえ、さらなる研究の充実を図る。

 具体的には、「ALPS」の研修会を、月一回ペースでの実施を維持。その上で、アクティブ化シートが完成したことや、本年度における朝日小の校内研修のテーマをALとしたことを踏まえ、研究授業の回数を増やしていく。

 このほか、連携協力校においてもアクティブ化シートをもとにした授業を展開。六校での授業実践を積み重ね、最終的には、実践事例集の作成を目指す考えだ。

(道・道教委 2016-04-28付)

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