文科省が学校改築を不採択　本年度関連工事は中止に　再申請の可能性含め対応検討―札幌市教委

（市町村 2016-05-06付）

　札幌市教委は、本年度発注を予定していた学校改築関連工事をすべて中止とすることを決定した。学校改築工事にかかる文部科学省所管の学校施設環境改善交付金が不採択となったことを受けたもの。市教委の担当者は、「今後も国の動向を注視し、もし来年度以降も交付金が不採択になるようであれば、札幌市学校施設維持更新基本計画の見直しも含め、検討していかなければならない」と話している。

　本年度改築を予定していたのは、本通小、中の島小、中央中の三校。学校施設環境改善交付金が不採択となったことを受け、先月二十日に落札決定し、仮契約となっている本通小と中央中の主体工事については契約を解除したほか、落札決定前の中の島小の主体工事は、入札を中止した。

　市教委では本年度、札幌市学校施設維持更新基本計画を策定。児童生徒が安心して充実した学校生活を送ることができる環境形成に向け、本年度から三十年間の学校施設の改築・保全の計画を示した。

　市教委の担当者は、「再申請の可能性などの状況を把握し、今後の対応を決めたい」と話しているが、「もし来年度以降も交付金が不採択になるようなら札幌市学校施設維持更新基本計画の見直しも含め、検討していかなければならない」と話している。

(市町村 2016-05-06付)