雨竜町教委の教育行政執行方針―糸谷教育長説明 小中連携の強化推進 ピア・サポートプログラムを継続(市町村 2016-05-09付)
雨竜町教委・糸谷尚徳教育長
【岩見沢発】雨竜町教委の糸谷尚徳教育長=写真=は、四月定例町議会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。小中併設校の利点を生かし、義務教育九年間を見通した教育課程の編成および小・中連携の強化を進めていく。望ましい人間関係を育むため、ピア・サポートプログラムを小・中学校で引き続き実施。教育環境・教育内容の充実に努めていく。
教育行政執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育
「児童生徒、教職員、保護者、地域が誇りをもてる、活力ある学校づくり」を進めるため、校長の力強いリーダーシップのもと、教育目標の実現に向け、教職員が一丸となって日々の実践に全力を挙げ、教育の質的向上を図るとともに、小中併設校の環境の利点を生かし、さらなる小・中学校の連携強化を目指す。
また、小・中学校連携会議においては、課題解決のためにも、継続して連携の在り方等について検討・協議し、今後の教育活動の充実を図っていく。
小・中一貫教育の導入についての議論をより深めていくために、教育委員等関係者による道内先進地視察研修を予定している。
児童生徒の学力・体力の向上、豊かな心の育成を目指し、学習指導要領の基準に基づき、教育課程を適切に編成・実施し、指導と評価の一体化を図り、教育活動の充実に努めていく。
全国学力・学習状況調査等の結果分析をもとに、各学校で作成した「基礎学力向上プラン」によって、確かな学力の向上を目指し、小学校の授業に中学校の教師が入る「乗り入れ授業」を行い、創意工夫を生かした授業の展開に努めていく。
なお、本年度は定数加配措置に伴う教員一人が小学校に措置されることとなっており、これらを生かし、さらに工夫をした授業に取り組んでいく。
「豊かな心」「思いやりのある心」を育む道徳教育は、小中併設校の強みを生かし、クリーン作戦等の小中合同行事や連携事業を通し、児童生徒の発達段階に応じ教育活動全体での取組を一層充実していく。
小・中学校が連携し、自己肯定感を高め好ましい人間関係を育むピア・サポートプログラムを教育課程に位置付け、活用を図っていく。いじめ防止対策に向けた取組や集会等を小中合同で実施し、北海道教育委員会が主催するセミナーや集会に児童生徒や保護者等を派遣するなど、学校、家庭、地域、教育委員会が連携して、積極的な生徒指導に取り組んでいく。
▼社会教育
乳幼児を対象としたブックスタート事業や高等養護学校の協力による一歳六ヵ月の乳児を対象としたウッドスタート事業を本年も継続して実施する。
幼児を対象としたうりゅうキッズクラブ、小学生やその保護者を対象としたちびっこチャレンジ教室や町子ども会育成連事業であるこどもまつり冬季レク大会への支援、そして、小・中学生を対象に地域リーダー養成事業を継続して実施し、親子がふれあう機会や体験活動機会の提供等交流の場を設定していく。
また、家庭学習の定着と学力向上対策として雨竜町ジュニアスクールを継続実施していく。
(市町村 2016-05-09付)
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