札幌市教委　効果的な活用へ情報共有　スクールカウンセラー連絡協議会

（市町村 2016-05-11付）

効果的な活用に向け、情報共有

　札幌市教委は四月二十八日、市内ちえりあで二十八年度第一回スクールカウンセラー連絡協議会を開催した＝写真＝。教職員や市教委担当者などが参加。効果的なスクールカウンセラーの活用に向け、説明や協議を通して研鑚を積んだ。

　冒頭、喜多山篤児童生徒担当課長があいさつ。いじめや自殺などの問題にふれ、「心の健康教育のほか、子どものわずかなサインを見逃さず、早期に対応していくことが求められている」と説明した。

　課題解決に向け、「気軽に相談できる体制を構築するほか、スクールカウンセラーの専門性を生かしながら指導・支援を全教職員で組織的に取り組んでほしい」と話し、同会を通して相談体制を充実させ、子どもたちが安心した学校生活を送れるよう求めた。

　続いて、佐野恭敏児童生徒担当係長がスクールカウンセラー活用事業について説明。二十八年度スクールカウンセラー配置時数を説明したほか、配置時数の拡充など今後の見通しについて情報提供した。

　また、昨年度、市教委が実施した悩みやいじめに関するアンケート結果から、「いじめを誰にも相談しない」と回答した中学生・高校生の割合が一七％だったことを説明。「学校独自の無記名アンケートの実施や、子どもがスクールカウンセラーに相談しやすい体制づくりなどいじめを能動的に発見できる取組が必要」と呼びかけた。

　また、ちえりあにおける教育相談のほか、効果的な教育相談についてそれぞれ担当者が説明した。

　このあと、各学校におけるスクールカウンセラーの効果的な活用に向け、取組状況について交流した。

(市町村 2016-05-11付)