弟子屈町教委の教育行政執行方針―小林教育長説明 開かれた学校づくり推進 玉川大との協力体制検討(市町村 2016-05-13付)
弟子屈町教委・小林俊夫教育長
【釧路発】弟子屈町教委の小林俊夫教育長=写真=は、町議会定例会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。開かれた学校づくりの推進に向けては、積極的な情報発信に努めるとともに、学校評価を通じて保護者や地域の意見に積極的に耳を傾け、教育活動の充実に生かしていく考えを示した。また、玉川大学との相互協力体制を検討する方針を表明した。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育の充実
▽信頼される学校づくりの推進
各学校では、ホームページや『学校だより』を活用し、学校でのできごとを保護者へ知らせるとともに、地域に向けて参観日や学校行事の参加を呼びかけるなど、積極的に情報発信を行っていく。
また、学校評価を通じて保護者や地域の意見に積極的に耳を傾け、教育活動の充実に生かすなど、より一層「開かれた学校づくり」を推進していく。
▽学習指導の充実
子どもたちの興味・関心を引き出し、「学ぶ喜びを実感できる授業」を通して、基礎的・基本的な知識や技能の確実な定着に努めていく。このため、全国学力・学習状況調査や町学力調査などを実施し、学力や学習状況の把握に努めるとともに、その結果を授業づくりに生かしていく。
また、本年度も弟子屈小学校と弟子屈中学校で複数教員による少人数指導を実施していく。
外国語指導助手二人を保育園、小学校、中学校、高校に派遣し、「言語の習得」「他の国の文化理解」を柱とする、外国語教育のさらなる充実を図っていく。
▽「豊かな心」を育む教育活動の充実
いじめ・不登校の問題にかかわっては、町総合教育会議で定めた「弟子屈町いじめ防止基本方針」や、各学校の「学校いじめ防止基本方針」に基づき、いじめの撲滅と未然防止に向けた取組をさらに充実していく。
また、不登校児童生徒の実態を的確に把握し、学校や関係機関との連携を図りながら解消に向けた取組を進めていくとともに、スクールカウンセラーや心の相談員等による学校相談体制の充実に努める。
学校においては、学校生活適応調査「i―check」などを活用し、子どもの不安や悩みなどの早期発見、解消に努めていく。
▽社会の変化に対応する教育の推進
本年度も、「町教育支援活動運営委員会」をはじめとする関係機関の協力のもと、学校ごとに「ふるさと学習」を実施する。
十九年度に締結した「北海道教育大学との相互協力協定」については、今後も相互の援助や協力を継続し、さらなる充実を図っていく。また、玉川大学との相互協力体制を検討していく。
▽特別支援教育の充実
学校においては、特別支援教育コーディネーターを中心に校内委員会を組織し、子ども一人ひとりのニーズに応じた支援を検討・実施していく。
▽健康や安全に関する指導の充実
子どもたちが明るく元気に生活を送るために、各種健康診断を実施するとともに、「早寝・早起き・朝ごはん」をはじめとする基本的な生活習慣の確立や生活リズムの向上に向け、保護者と連携を図りながら取組を進めていく。
学校においては、「体力向上全体計画」に基づき、子どもたちが目標をもって取り組めるよう、すべての学年で「新体力テスト」や「体力づくりの一学校一運動」を実施するなど、体力向上の指導を充実していく。
▽教員の資質向上
学校課題解決のための校内研修に対しては、指導室が適宜、学校訪問や情報提供などを行い、その計画的な推進を支援する。
(市町村 2016-05-13付)
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