札幌市教委　２８年度新任主幹教諭研修会　３３人が講義等通し研鑚

（市町村 2016-05-11付）

３３人が出席し、研鑚を積んだ

　札幌市教委は二日、市内ちえりあで二十八年度新任主幹教諭研修会を開催した＝写真＝。本年度主幹教諭となった三十三人が参加。主幹教諭にかかわる講話や講義、グループ協議を通して研鑚を積んだ。

　冒頭、紺野宏子研修担当課長のあいさつを菅野智広研修担当係長が代読。ミドルリーダーである主幹教諭に対し、管理職と教職員をつなぐパイプ役として、また若手教員の良き指導者となるよう呼びかけ、「目標をより具体的に示しながら取組を円滑に進めていくことが大切」と呼びかけた。

　また、「いじめや不登校など多岐にわたる課題に対して校長の指導のもと、主幹教諭が課題解決に向けた組織的な対応の要となることが必要」と強調した。

　続いて、檜田英樹教職員担当部長が「主幹教諭に期待すること」と題して講話。中央教育審議会の答申から、これからの時代の教員に求められる資質能力として「自律的に学ぶ姿勢」「新たな課題に対応できる力量」「チーム学校」をキーワードとし、学校組織の中での主幹教諭の立ち位置や問題点などを説明した。

　また、主幹教諭に必要な資質・能力として、「使命感と責任感」「学校ビジョンの構築」「環境づくり」「人材育成の視点」「外部との折衝」の五点を挙げ、学校経営と授業創造の両輪を担うオールマイティーな主幹教諭となるよう求めた。

　このあと、教職員課の新見琢磨人事係長が「主幹教諭の職務と役割」と題して講義。グループ協議では、校種別に分かれ、「主幹教諭としての課題～校長、教頭、教諭等とのかかわり」をテーマに話し合った。

(市町村 2016-05-11付)