校内支援体制の充実図る　札幌市教委が特別支援教育コーディネーター連絡会議

（市町村 2016-05-13付）

特別支援教育の動向の説明などを行った

　札幌市教委は十一日、市内のちえりあで二十八年度特別支援教育コーディネーター連絡会議を開催した＝写真＝。各学校や幼稚園、認定こども園の特別支援教育コーディネーターなどが参加。特別支援教育の動向や教育相談にかかる説明を通して、特別支援教育における校内支援体制の一層の充実を図った。

　冒頭、長谷川正人教育課程担当課長があいさつ。「各園・学校において、個別の教育支援計画などを作成・活用しながら関係機関や学校間の連携を図り、組織的な取組を進めていくことがこれまで以上に重要となっている」と話し、会議での説明等を今後の取組に役立てるよう求めた。

　続いて、教育課程担当課の山田浩富指導主事が特別支援教育の動向等について説明。全国の特別支援教育の現状や、札幌市立小・中学校における特別支援学級の在籍者数および通級指導教室の児童生徒数の推移を紹介した。

　特別支援コーディネーターの役割については、「特別な教育的支援を必要とする子どもの支援を学校全体で推進できるよう、校内学びの支援委員会の業務を円滑に推進するための企画・立案や連絡調整を行うこと」と説明。また、個別の教育支援計画・個別の指導計画を作成するほか、保護者・関係機関と連携して校内支援体制の充実を図るよう求めた。

　このあと、教育相談担当課の山田哲也指導主事が教育センターにおける教育相談について、教育推進課の田中進一指導主事が札幌市学びの支援委員会について説明。また、教育推進課の南舘こずえ合理的配慮相談員が障害者差別解消法にかかる市の対応要領について紹介した。

(市町村 2016-05-13付)