文科省ＣＳ導入促進事業活用し東川町　１０月ころの開始目指す　東川小、東川中で先行実施

（市町村 2016-05-11付）

　【旭川発】東川町は、十月ころを目途に町立東川小学校と町立東川中学校で文部科学省のコミュニティ・スクール（ＣＳ）制度の導入を目指している。文部科学省のＣＳ導入促進事業を活用。町の学社連携推進協議会等の取組と連携しながら、地域力を生かした学校づくりを強化していく考えだ。残る三校についても、両校の成果と課題を見極めた上で、再来年以降に導入を検討する。

　東川町では、地域と学校が連携・協働して地域全体で未来を担う子どもたちの成長を支えるため、学社連携推進協議会を設置。東川小に隣接する東川ゆめ公園内の体験農園やスポーツ施設を活用した学習活動を推進してきた。

　このほど、地域の教育力のさらなる向上を目指し、ＣＳの導入を決定した。そのため、文科省のＣＳ導入等促進事業を活用。十月ころに、町内の小学校四校、中学校一校のうち、東川小と東川中でＣＳを実施する。

　導入に当たっては、管理職を通して、一般の教職員に周知を図る。その上で、五月の学校評議員会で説明するほか、文書等を配布して保護者の理解促進を図る。要望があれば、講師を招いて保護者等を対象とした説明会を開催する。

　導入後は、学社連携推進協議会や、地域学校協働本部の取組と連携しながら、地域力を生かした学校づくりの充実に努める。

　町教委は、「コミュニティ・スクールを進めることで、地域の力を生かした学校づくりを進め、地域に根ざしたより良い学校にしていきたい」と話している。

　残る三校については、今回導入する二校の成果と課題を見極めながら、再来年以降の導入を目指す考え。

※キーワード

▽コミュニティ・スクール導入等促進事業＝文部科学省が「地域とともにある学校づくりの推進」の一環として設けた事業。ＣＳの拡大・充実を図るため、支援策を設けている。具体的には、ＣＳ導入の前後で運営体制などの組織化を後押しするほか、学校運営協議会委員の研修等への支援を行う。

(市町村 2016-05-11付)