文教施策要望など審議　道都市教育長会が春季総会開く

（関係団体 2016-05-18付）

役員改選では、長岡会長を再任

　【岩見沢発】道都市教育長会（会長・長岡豊彦札幌市教育長）は十二日、滝川市内のホテル三浦華園で二十八年度春季定期総会を開催した＝写真＝。来年度に向けた文教施策に対する要望事項や予算案を協議。要望事項では、教職員定数等の改善、就学財源措置の拡充、少人数学級の早期実現などを盛り込むこととした。

　冒頭、長岡会長があいさつ。学力・体力向上、いじめ問題や教員の多忙対策などの課題にふれ、「学校の取組に対する社会の期待も大きい。会員各市の連携・協力を深め、課題を共有し、相互解決に向けて取り組んでいきたい」と呼びかけた。

　開催地である滝川市教委の山﨑猛教育長は、道徳の教科化、小学校の英語授業などの課題解決に向けた連携、意見交換の重要性を強調した。

　続いて、道教委の柴田達夫教育長が登壇。学力・体力の向上、いじめ・不登校問題の早期発見や対応など、道教委の教育行政に関して説明。ＩＣＴ活用による教育の情報化、英語教育、小中一貫教育や公立学校施設の耐震化の推進などの必要性を訴え、「様々な課題があるが、地域全体で本道の子どもたちを育むため、これまで以上に連携を深めたい」と協力を呼びかけた。

　このあと、文部科学省初等中等教育局財務課の伊藤元業教育財政室長補佐が、地方財政措置に関して説明。議事では、二十七年度の収支決算や二十八年度の収支予算案について協議した。

　また、二十九年度の文教施策に対する要望を協議。少人数学級の早期実現、教職員定数の改善、学校体育施設にかかる整備の充実、就学財源措置の拡充などについて、実現を求めることを決定した。

　役員改選では、長岡会長を再任。副会長には、江別市教委の月田健二教育長ら三人の就任を新たに決定した。

　二十八年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝長岡豊彦（札幌市）

▽副会長＝安川登志男（士別市）、月田健二（江別市・新）、佐藤宣秀（北見市・新）、多田豊（赤平市・新）

▽理事＝山本真也（函館市・新）、齋藤房生（紋別市・新）、近内栄一（富良野市・新）、山﨑猛（滝川市）

(関係団体 2016-05-18付)