【解説】高卒者就職率、バブル期上回る
(解説 2016-05-26付)

 今春高校卒業者の就職率(就職者の就職希望者に対する割合)は、三月末現在で前年同期比〇・二ポイント増の九七・七%と、六年連続で改善したことが文部科学省の調査で分かった。バブル期の就職率(五年三月卒九六・九%)を上回る水準となった。

 全国すべての高校に対し国立は国立大学法人、公立は各都道府県教育委員会、私立は各都道府県知事部局を通じて行った悉皆調査。

 ことし三月の高校卒業者は百六万四千八百二十八人で、就職希望者は十九万一千九百三十五人。うち、十八万七千五百五十二人の就職が決定。就職率は九七・七%で、前年同期に比べ〇・二ポイント上昇した。男子が〇・二ポイント増の九八・三%、女子が〇・四ポイント増の九六・八%。

 就職希望者のうち、卒業までに就職に至らなかった未就職者は前年同期より五百八人少ない四千三百八十三人。内訳は男子が百七十六人少ない一千九百七十七人、女子が三百三十二人少ない二千四百六人。

 就職率を学科別にみると、高い順に工業九九・三%、福祉九九・〇%、看護九八・九%、水産九八・八%、商業九八・六%、農業九八・五%、総合学科と家庭が九七・八%、情報九六・三%、普通九五・八%。

 都道府県別では、富山が唯一、一〇〇%を達成。沖縄が最も低く八七・二%。

 道内の卒業者数は四万二千九百十七人。就職希望者は一万三百八十二人で、うち、一万百二十一人の就職が決定。就職率は前年同期を一・三ポイント上回る九七・五%と、六年連続上昇した。

 道内での就職を希望した九千五百八十五人の九七・六%に当たる九千三百五十一人が道内企業に就職。一方、道外企業への就職希望者は七百九十七人で、そのうち、七百七十人が道外企業に就職した。

(解説 2016-05-26付)

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