【解説】4月末の少年非行等概況―道警
(解説 2016-05-30付)

 道警本部少年課は、ことし四月末における「少年非行等の概況」をまとめた。

 検挙・補導された非行少年は三百二十八人(うち女子七十二人)と、前年同期に比べ百九人、二四・九%減少した。

 内訳は、刑法犯が百八人減の二百七十六人(うち女子五十六人)、特別法犯が六人増の五十二人(同十六人)、ぐ犯少年はゼロで七人減少。

 飲酒、喫煙、深夜はいかいなどの非行少年に該当しない不良行為少年として、二百九人(七・一%)減の二千七百四十八人(うち女子六百六十八人)が補導された。

 刑法犯少年を罪種別にみると、窃盗犯が四十九人減の百七十六人で、全体の六三・七%を占め、その手口では、万引きが十四人減の百二十九人で、最も高い割合(七三・三%)を占めた。

 また、学職別では高校生が十八人減の八十四人、中学生は七十一人で、六十八人減とほぼ半減。中・高校生で全体の五六・二%を占めた。小学生は五十四人で、十七人増と大幅に増加。このほか、その他学生が一人増の十五人、有職少年が半減の二十九人、無職少年が十一人減の二十三人。

 特別法犯で検挙された五十二人の法令別内訳は、児童買春・児童ポルノ法が十五人増の二十七人で半数以上を占め、道育成条例が一人増の四人、売春防止法が一人減の二人など。

 薬物乱用は二人減で、有職少年一人を補導。

 一方、福祉犯の検挙人員は七十八人で、三十八人(三二・八%)減少。被害に遭った少年は二十四人少ない四十六人。このうち、児童生徒、学生は四十人で被害者全体の八七・〇%を占めた。

 出会い系サイトなどを利用して福祉犯被害を受けた少年は四十六人中二十二人で、前年同期に比べ七人減少した。

(解説 2016-05-30付)

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