【解説】27年度版『科学技術白書』(解説 2016-06-06付)
先に閣議決定された二十七年度版『科学技術白書』では、冒頭特集として、昨年のノーベル賞受賞を生み出した背景について考察しているほか、人工知能(AI)などの発展によって訪れる「超スマート社会」の姿を構想している。
白書は、科学技術基本法第八条の規定に基づき、科学技術の振興に関して講じた施策について報告。
特集として、昨年、ノーベル生理学・医学賞と物理学賞を受賞した研究の概要とともに、これまでのわが国のノーベル賞受賞者がどのように受賞につながる研究を生み出したのか、その背景について考察。今後も日本からノーベル賞受賞者が輩出されるために必要な取組の方向性についてまとめている。
第一部では、本年度からスタートした第五期科学技術基本計画において、世界に先駆けて実現を目指す超スマート社会の姿を構想。今後二十年程度先の未来において、科学技術イノベーションの進展によって、私たちを取り巻く社会がどのように変化するのか、ある架空の家族の生活を通じて超スマート社会の姿を明らかにするとともに、必要となる取組の方向性を示している。
また、超スマート社会の実現には専門人材が必要として、①最新技術に精通した人工知能技術者②データサイエンティスト③サイバーセキュリティ人材④起業家マインドのある人材―の育成・確保を提示。変化の激しい時代を生き抜くために、想定外の事象や未知の事象に対しても、もてる力を総動員して主体的に解決していこうとする力を培っていくことが必要とした。
第二部では、科学技術の振興に向け講じた施策として、科学技術基本計画や震災からの復興・再生の実現、日本が直面する重要課題への対応などについて紹介している。
(解説 2016-06-06付)
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