札幌市議会代表質問（２８年５月２５日）　入選基本方針を６月決定　札幌開成中等教育学校で教育長

（市町村 2016-05-27付）

　札幌市議会第二回定例会代表質問が二十五日、本会議場で開かれた。村山拓司議員（自民党）が登壇し、「市立札幌開成中等教育学校の入学者選考方法」「小中学校の改築事業」などについて質疑。秋元克広市長、長岡豊彦教育長が答弁した。

　長岡教育長は、市立札幌開成中等教育学校の入学選考で、最終選考を抽選で行っていることに対し、「様々な意見があることは教育委員会としても承知している。一定以上の適正を有する者を定員内に絞り込む方法について様々な角度から検討している」と話した。村山議員の質問に対する答弁。

　また、二十九年度入学者選考方法の基本方針については、六月の教育委員会会議で議論し、決定する予定であることも説明した。

◆教員の資質能力向上へ人間性高める研修充実

　札幌市では、「強い使命感、豊かな教養や人間性、確かな力量を兼ね備えた教員」を求める教師像に、経験年数に応じた研修や、個々の課題に応じたきめ細かい指導を実施している。長岡教育長は札幌市の教員に求められる資質能力の向上に向け、「教科指導等の専門性を高める研修はもとより、人間性や社会性を高める研修を一層充実する」と方針を示した。村山議員の質問に対する答弁。

　子どもたちの人間力形成に向け、札幌市の各学校は学ぶ力・豊かな心・健やかな体の調和のとれた育ちを目指し、市教委と連携しながら取組を推進。長岡教育長は子どもたちの成長をより確かなものとするため、「学校と家庭、地域が一体となり、子どもの望ましい生活習慣づくりのほか、学習や運動に意欲的に取り組める環境づくりを進める」と述べた。村山議員の質問に対する答弁。

　また、知識・技能の定着を図るため、学んだことを生かし、学ぶ喜びを実感できる授業を工夫するなど、子どもが主体的・協働的に取り組む学習を一層推進する方針を示した。

◆学校改築の財源確保を緊急要望

　学校施設環境改善交付金の採択が見送られ、小・中学校改築にかかる工事や設計が延期されたことについて、秋元市長は「北海道と連携し、文部科学省に必要な財源を確保するよう緊急に要望した」と述べた。村山議員の質問に対する答弁。

　また、来年度以降も計画的に改築事業が実施できるよう、国に対し財源確保について様々な機会で要望する方針も示した。

(市町村 2016-05-27付)