岩見沢市教育支援センター２７年度相談件数　前年度比７倍増の４２４件　発達障がいが半数占める

（市町村 2016-05-25付）

　【岩見沢発】岩見沢市教委は、二十七年度に教育支援センターに寄せられた相談件数をまとめた。二十六年度と比べ三百六十三件増の四百二十四件と大きく増加。内訳は発達障がいが二百十六件、不登校が百五件など。相談対象の内訳をみると、幼稚園児・小学生が二百八十五件、中学生が百二十五件、高校生が十四件だった。

　市教委は、昨年四月から不登校や発達障がい、生徒指導など教育に関する相談をまとめて受け付ける「教育支援センター」を開設。スクールカウンセラースーパーバイザー、医療アドバイザーなどの相談員と連携して相談に当たり、児童・保護者・学校への支援を行っている。

　二十七年度に寄せられた相談件数は、前年度比三百六十三件増の四百二十四件。内訳は発達障がいが二百十六件、不登校が百五件、生活指導が九十七件、健康問題が五十四件、健康に関するものが九件となった。相談対象の内訳をみると、幼稚園児・小学生が二百八十五件、中学生が百二十五件、高校生が十四件となっている。

　同センターは昨年七月、窓口や相談内容の例を示して周知を図るパンフレットを制作。所員が毎週市内の学校を訪れて授業を見学し、授業中に問題行動のある子どもがいた場合は学校を通して保護者へ教育相談を紹介するなど、学校生活に悩む多くの保護者、学校関係者に働きかけている。

　センターの教育支援コーディネーターを務める長尾孝男氏は「これまでの取組によって徐々に効果が浸透し、学校側の対応力も上昇しているのでは」と話している。

(市町村 2016-05-25付)