札幌市北野平小スクールゾーン実行委　自転車安全に乗って　地域ぐるみで児童守る取組実施

（学校 2016-05-31付）

信号機や標識を設置したコースで練習

　札幌市立北野平小学校（川端宏治校長）のスクールゾーン実行委員会は二十日、同校グラウンドで第一回自転車教室を開催した＝写真＝。同校児童約五十人が参加。自転車の乗り方の指導を通して、安全な乗り方を学んだ。

　教職員や豊平警察署、町内会、ＰＴＡ事務局などで構成される同委員会では、以前から子どもの自転車の乗り方が危ないとの声が上がっていたことから、自転車教室を計画。前年度から準備を進め、この日開催することとなった。

　はじめにＰＴＡ会長の北原和治氏があいさつ。「毎日乗る自転車の安全な乗り方を学んでほしい」と呼びかけた。

　引き続き、豊平警察署交通第一課の川口忠義課長は、自転車に乗る際の注意点を説明。教員による模擬走行も行った。

　このあと、信号機や標識、障害物等を設置したコースで歩行者を優先した乗り方や見通しの悪い交差点の渡り方、一時停止・徐行等の練習を実施。同委員会の会員が、「いつでも止まれるようにもう少しスピードを落として」「信号が青でも一度左右を見て」などと声をかけながら指導した。

　参加した児童は、「歩行者を優先して運転するのは思ったよりも難しかった」「自分では大丈夫と思っても障害物より手前で止まれるスピードではなかった」などと感想を述べていた。

　川端校長は児童に対し、「今回の勉強を日常の自転車の乗り方に役立ててほしい」と呼びかけたほか、同教室が地域の協力によって実現したことから、「本校の児童のため本当にありがたい」と感謝していた。

(学校 2016-05-31付)