小樽高等支援木工科３年生　ゴミステーションを贈呈　地域の町内会のために製作

（学校 2016-05-27付）

生徒たちが町内を訪れ、住民とともに設置

　小樽高等支援学校（播磨正一校長）は、「地域の教育力を生かした教育活動」の一環として、木工科三年生が地域からの要望に応じて製作した木製のゴミステーションを二十四日、町内会に贈呈した＝写真＝。

　「地域の教育力を生かした教育活動」を重視する同校では、日ごろから、生徒が地域との交流を深め、学校周辺の清掃活動や高齢者宅の除排雪作業などの貢献活動に取り組んでいる。

　地域の老人クラブ「歌棄さわやか会」とも活発に交流。同会の吉田康夫会長の発案で、地域の歌棄町内会のために新しいゴミステーションを製作し、贈呈する運びとなった。

　地元企業から材料の提供を受け、ことし初めから、当時二年生だった木工科の生徒七人が交代で作業。約一ヵ月半をかけて、高さ二百㌢㍍、幅百三十五㌢㍍、奥行き九十㌢㍍の木製ゴミステーションが完成した。スリット式の形状で、防水処理を施すなど雨風に強い構造となっている。設計・指導に当たった高原実教諭は「生徒にとっても、これほど大きいものをつくるのは、初めてのチャレンジだった」と振り返る。

　二十四日には、生徒たちが町内を訪れ、住民とともにゴミステーションを設置。引き渡し式を行い、町内会に贈呈した。

　歌棄さわやか会の吉田会長は「地域に開かれた学校として、様々な活動をしてくれている」と感謝し、「これからも、一緒に活動していきたい」と話す。

　製作に当たった生徒の一人、中村拓光君は「防水のコーティングが難しかった」と作業を振り返り、「この取組を通して、地域と交流できることが素晴らしい。機会があれば続けたい」と意欲をみせる。

　また、播磨校長は「生徒には、地域の一員としての役割を自覚し、地域とかかわりながら学んでほしい。今回、住民との協働で設置することなどを通して、地域のために役立てたと実感できたのでは」と話している。

(学校 2016-05-27付)