帯広緑陽高が選挙出前授業実施　模擬投票で手順を理解　選管職員による講座も

（学校 2016-06-01付）

模擬投票で投票方法などを学んだ

　【帯広発】帯広緑陽高校（中坪俊博校長）は五月十八日、同校で選挙出前授業を実施した。同校の二年、三年生合わせて三百十八人が参加。帯広市選挙管理委員会事務局の久保田真選挙課長による講座や演説、模擬投票などを通して、選挙制度や投票手順などについて理解を深めた。

　この取組は、選挙権年齢が十八歳以上に引き下げられたことを踏まえ、選挙制度の概要や実際の投票の手順などについて理解を深めることが目的。この日は、二年、三年生合わせて三百十八人が参加し、講師として帯広選挙管理委員会から久保田選挙課長ら四人を招いた。

　久保田氏は、日本の選挙制度について解説した上で、主権者教育の観点から現実の政治課題や国民の関心が高い政策、問題等を取り上げ、「選挙」と「政治」の関連性を説いた。

　また、選挙違反の事例をいくつか示し、生徒たちに正しく権利を行使するよう呼びかけた。

　このあと、帯広市選挙管理委員による演説や模擬投票を実施＝写真＝。生徒たちは投票の方法、投票手順などを学んだ。

　三年の岡田龍之介君は「政治が自分にとってとても身近にあるということや投票参加の意義について学ぶことができた。模擬投票を通して、自分たちの一票がどれだけ影響を与えるのかを知る良い経験になった」と感想を述べた。

　同校の池田勝也教諭は「演説や模擬投票は、臨場感があって生徒たちにとって良い経験となった。学校の授業でも選挙についてより内容を深くしていきたい」と話している。

(学校 2016-06-01付)