札幌市手稲西中がサタデースクール　走り方など楽しく学ぶ　近隣小児童、保護者含め７０人参加

（学校 2016-05-27付）

７０人が参加し走り方・ストレッチ教室を実施

　札幌市立手稲西中学校（清水禎一校長）は二十一日、同校でサッポロサタデースクール事業「第一回走り方・ストレッチ教室」を実施した＝写真＝。同校生徒や手稲西小の児童、保護者など約七十人が参加。速く走る方法やストレッチの仕方について楽しく学んだ。

　同事業は、地域の多様な経験や技能をもつ人材・企業等の豊かな社会資源を活用したプログラムを、土曜日などに学校施設等を活用して実施するもの。札幌市教委が二十六年度から実施しているもので、子どもたちにとってより豊かで有意義な土曜日を実現するとともに地域の教育力向上を図り、地域と学校の連携の仕組みを整えることを目的としている。

　学校や地域の実情に合わせて四つのタイプで実施しており、同校は体育振興タイプ・地域人材活用タイプ（小中連携）として開催した。

　この日、一般社団法人Ａ―ｂａｎｋ北海道の仁井有介氏やイムス札幌内科リハビリテーション病院の理学療法士を講師に迎えた。

　はじめに仁井氏が上手な走り方について指導。小学生や中学生などグループに分け、十㍍走を実施した。その結果から走り方の改善点として、「真っすぐな姿勢」「はずむ足の裏」「鋭い腕振り」の三つを提示。少しずつ走る距離を伸ばしたほか、スタートに遅れないコツなどをアドバイスした。

　また、同校生徒にはさらに高度なもも上げや足のけり上げ方など、高度な練習法を指導した。

　続いて、イムス札幌内科リハビリテーション病院理学療法士の宮澤亜紀主任ら三人を迎え、ストレッチ教室を実施。けが防止に向け、足の各所から腰、腕など運動後のストレッチによる体のケア、クールダウンの仕方を指導した。

　同校では今後、八・九月にも同様の体育振興タイプで事業を実施する予定。清水校長は「専門家による速く走る方法やストレッチの仕方の指導など、運動とストレッチの組み合わせは体力向上とけが防止につながる最適なプログラムだった」と話していた。

(学校 2016-05-27付)