美瑛高家庭クラブが新スイーツ開発に着手 料理人への夢かなえたい 町内交流施設のカフェで提供(学校 2016-05-26付)
地場産の小麦を使って開発
【旭川発】料理人の夢かなえるために!―美瑛高校(横山昌明校長)家庭クラブは、美瑛町産小麦を使ったスイーツ開発をスタートさせた=写真=。十八日に同校で、町内のカフェメルル店長の涌嶋佐代子氏を講師に招いて、同店のシナモンロールを参考に試作品の製作に着手。八月下旬に町内で開催する「どかんと農業まつり」で振る舞う予定となっている。最終的には町内の交流施設内のカフェで新メニューを提供する。
同校の家庭クラブは、料理人を目指す、三年生の大西悠世君と二年生の合原優太君の二人が所属している。これまでの活動では、二十六年にローソン北海道支社との共同で、町産牛乳を使ったパンを商品化。また、昨年に町内で開かれた「世界で最も美しい村連合世界大会」で、一流料理人などのアドバイスのもと、海外からの来賓をもてなすなど、積極的に町の魅力を発信する取組を展開している。
そうした中、町の地域振興を図る「丘のまちびえい活性化協会」がことし三月、同校を通じて家庭クラブに商品開発を依頼。同協会が運営する交流施設「おかのまち交流館ビ・エール」のカフェで、地場産物を使った軽食がメニューになかったことが理由となっている。
打診を受けた同校は、かつてフランスで修行し、現在は町内でカフェを営んでいるほか、町民を対象とした料理教室を開いている涌嶋氏に協力を仰いだ。
作り置きと冷凍保存が可能なこと、生地の変化などによって様々なバリエーションをもたせられることから、シナモンロールを土台に新メニューを開発することとした。
十八日には、涌嶋氏を講師に料理講座を開き、生徒は真剣な表情でシナモンロールづくりに励んだ。日本とフランスにおける小麦粉の分類の違いや、生地の望ましい状態の見方などについて理解を深めたほか、料理人としてあるべき姿などについても学んでいた。
涌嶋氏は「料理の世界は厳しいが、あきらめないことが大切」などとアドバイス。生徒も「教えてもらったことを自分のものとするため、しっかりと調べていきたい」などと話していた。
同クラブ顧問の森本鈴奈教諭は「プロの人の指導は生徒にとって大きな刺激となった。また、涌嶋さんの生き方は今後の進路実現の大きなヒントとなったのでは」と述べている。
今後、試行を重ねながら町産小麦を生かした新メニュー開発を進め、八月下旬に町内で開催する「どかんと農業まつり」で振る舞う予定となっている。
(学校 2016-05-26付)
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