札幌東商業高ビジネスマナー講演会　心磨いて、すてきに生きて　道教委・鶴羽委員が指導

（学校 2016-05-27付）

生徒からは、「楽しく学ぶことができた」などと好評だった

　札幌東商業高校（川眞田政夫校長）は二十四日、同校商業ホールでビジネスマナー講演会を実施した＝写真＝。道教委教育委員の鶴羽佳子氏が講師として来校し、二年生三百二十人に対してビジネスシーンで求められる基本的なマナーを説明。おじぎの仕方や電話応対など、実演を交えながら伝えた。

　道教委が進める学力向上推進事業の一環で、「ビジネス基礎」の授業として行われた。

　昨年十月に同じテーマで実施したところ、生徒から「もう一度聞きたい」「ＮＴＴ電話応対コンクールに出場してみたい」といった感想が多く寄せられた。このため、今回は会社でのマナーや電話応対に重点をおいた応用編を開催。前回に引き続き、元アナウンサーで学校や民間企業でコミュニケーションやビジネスマナーに関する講話を行っている鶴羽氏を招いた。

　鶴羽氏は「“ＬＩＮＥ”のようにいつでも簡単に意思疎通できるコミュニケーションツールが普及し、若者が電話にふれる機会が減っている」ことに懸念を示した上で、「会社に入って電話の応対が苦手にならないよう、家でも積極的に電話に出て練習してほしい」と求めた。

　また、会社でのマナーとして、「報告・連絡・相談」の重要性を強調。先を読んで臨機応変に行動することの大切さを説いた。

　続いて、良い印象を与えるためのあいさつや姿勢を実演したほか、ビジネス用語や敬語、来客応対や他社への訪問時のマナーについて、クイズ形式で紹介した。

　このあと、生徒たちは、本年度のＮＴＴ電話応対コンクールで出題される問題を使って演習。営業活動の基本となるアポイントの取り方を学んだ。

　鶴羽氏は「心を磨くことがマナーを身に付ける上で大切なこと。自分に自信をもって、すてきに生きて」とエールを送った。

　参加した生徒は、「電話に出る機会があまりないので、電話応対の演習が参考になった」「楽しく学ぶことができた。社会に出たときに生かしていきたい」と話していた。

(学校 2016-05-27付)