道科学大「グラウンドまもり隊」　運動会の成功願い活動　小学校で防腐剤３トン散布

（学校 2016-05-26付）

富丘小の活動には学生２４人が参加

　道科学大学（苫米地司学長）都市環境学科の学生二十四人は二十日、札幌市立富丘小学校（櫻田隆広校長）でボランティア活動を実施した。六月四日に開催される運動会に備えて、グラウンドに防塵剤などを散布。運動会の成功を願いながら、活動に汗を流した。

　同大都市環境学科は十七年度、大学周辺の高齢者世帯を対象とした雪かきボランティア「雪かき隊」を結成。二十五年度からは、雪まつり期間中に円山動物園に設置する「氷のすべり台」制作などに取り組んでいる。

　今回、同大の亀山修一教授が「より多くの学生にボランティアの場を提供したい」と考え、大学周辺の小学校六校のグラウンド整備と運動会当日の手伝いを行う「グラウンドまもり隊」を結成。活動には、学生有志約百五十人が集まった。

富丘小での活動となったこの日、学生二十四人が参加。学生は、一定の間隔でグラウンドに散らばり、約三㌧分の防塵剤を、スコップで均等に撒き続けていた。

　作業終了後、亀山教授は「学生にとって、人から〝ありがとう〟と感謝してもらうことは大きな喜びと達成感になる」と述べ、「これからも様々な活動を通して、地域の小学校と大学の連携を強めていきたい」と話していた。

　櫻田校長は「学生が頑張ってくれたことで、グラウンド整備に当たる教員の負担を軽減することができた」と、ボランティア活動に感謝していた。

　ボランティアに参加した伊藤大貴さん（三年）は「児童たちには、運動会でけがなく思いきり楽しんでほしい」と汗をぬぐった。

　なお、学生らは、運動会当日の午後、片づけに参加する予定。

(学校 2016-05-26付)