道教委が高校配置計画案(29~31年度)発表 函館西・函館稜北を再編 岩見沢西など6校で学級減
(道・道教委 2016-06-08付)

 道教委は七日、公立高校配置計画案(二十九~三十一年度)を発表した。三十一年度計画では、函館西高校(三学級)と函館稜北高校(三学級)を再編整備し、新設校(六学級)を設置。岩見沢西高校など六校で各一学級減とする。二十九~三十年度計画の変更では、二十九年度に月形高校など十校で各一学級増。市立の滝川西高校は、三十年度に一学級減となる大学科を商業に関する学科とし、併せて、学科転換を行う。小樽商業高校と小樽工業高校を再編し、三十年度に設置する新設校には、流通マネジメント科など四学科を置くほか、単位制を導入する。

 計画案では、二十九~三十年度計画(二十七年度決定)を一部変更するとともに、三十一年度計画を新たに策定。併せて、三十二~三十五年度の見通しを示した。

 中卒者について、二十九年は対前年比百六十人増の四万五千六百十八人となるが、それ以後は、三十年が八百五人減の四万四千八百十三人、三十一年が七百二人減の四万四千百十一人と推計。その後も、総じて減少傾向にあるとの見通しを示した。

 二十九~三十年度計画の変更では、二十八年度入学者選抜の結果、第二次募集後の入学者に一学級相当以上の欠員が生じたことから学級減を行った月形高など九校について、中卒者数の状況などを勘案し、二十九年度に各一学級増とする。また、二十六年度入選の第二次募集後に学級減となった別海高校も、二十九年度に一学級増とし、合わせて十校十学級の増となる。

 前回の配置計画で、滝川西高について、三十年度に一学級減とする学科が「検討中」となっていたが、商業に関する学科と決定。併せて、学科転換を行う。現行の会計ビジネス科二学級と情報ビジネス科二学級の計四学級が三学級となる。転換後の学科は検討中。

 三十年度に小樽商業高と小樽工業高を再編し設置する新設校については、学区内の学校・学科の設置状況、生徒の進路動向、地域の要望などを総合的に勘案し、現行の商業科・情報処理科各一学級を流通マネジメント科・情報会計マネジメント科各一学級に、また、電子機械科・電気科・建設科各一学級を機械電気システム科・建設システム科各一学級に学科転換する。

 また、新設校では、生徒の多様な興味・関心や進路希望などに応じた主体的な学習が可能となるよう、単位制を導入する。

 二十八年度入選の結果、第二次募集後に一学級減となった上磯高校については、二十九年度に計画していた一学級減を行わないこととした。

 今回新たに策定した三十一年度計画では、各学区ごとに中卒者数を基礎として、生徒の進路動向や学校・学科の配置状況、各学校の在籍状況などを総合的に勘案し、岩見沢西高など六校でそれぞれ一学級の減とする。

 また、函館市内における中卒者数や学校・学科配置の状況などを勘案。一定の学校規模を維持し、幅広い教育課程の編成・実施を図る観点から、ともに三学級の函館西高と函館稜北高を再編整備し、六学級の新設校を設ける。学科については検討中。

 地域キャンパス校については、再編基準の緩和に向けた人数要件などの検討中であることから、その期間中の新たな再編整備は行わない。

 中卒者に対する定員の割合は、私立を含め一一一・一%。

 道教委では、今後、道議会での議論や第二回地域別検討委員会における意見などを踏まえ、九月上旬にも計画を決定する見込み。

(道・道教委 2016-06-08付)

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