新規学卒予定者の雇用確保へ 生き生きと働ける場を 道教委等4者が経済団体に要請
(道・道教委 2016-06-07付)

新規学卒予定者求人要請
新規学卒者の雇用枠確保に向けて、要請文を手渡す中村職業安定部長(写真左)

 道、道教委、道労働局、道経済産業局は五月三十一日、新規学卒予定者にかかる求人要請を実施した。道労働局の中村正子職業安定部長らが札幌市内の主要経済団体五ヵ所を回り、来春の新規学卒者における雇用枠の確保・拡大を求めた。

 道労働局によると、ことし三月末の新規高校卒業者の就職内定率は、前年同期を一・一ポイント上回る九七・九%で、四年三月卒(九八・六%)以来の高水準となった。新規大学卒業者の就職内定率は、前年同期を二・三ポイント上回る九三・九%となった。

 この日、道労働局の中村職業安定部長、道経済産業局地域経済部の岡出直人産業人材政策室長、道教委の梶浦仁学校教育監、道経済部の阿部啓二部長が、道中小企業家同友会、道商工会議所連合会、道経済連合会、道商工会連合会、道中小企業団体中央会を訪問した。

 このうち、道中小企業家同友会では、中村職業安定部長が佐藤紀雄事務局長に要請文を手交した。

 中村職業安定部長は、今春の高校および大学卒業者の就職内定率が高水準となったことに対する協力に謝辞を述べるとともに、「未内定のまま卒業した者や安定した雇用に就かないまま卒業した者も少なくない」「就職しても早期離職率が依然として高止まりしている」などの現状に懸念を示した。

 これを踏まえ、来春の新規学卒予定者、特に高校卒業予定者に対する求人枠の確保と積極的な企業情報の発信、今春未内定のまま卒業した者に対する就職機会の拡大、若者の人材育成の推進についての配慮を要請。本道の未来を担う若者が生き生きと働けるよう、一層の理解と協力を求めた。

 このあと、一行は道商工会議所連合会、道経済連合会、道商工会連合会、道中小企業団体中央会の四団体を訪問し、要請活動を行った。

(道・道教委 2016-06-07付)

その他の記事( 道・道教委)

道家庭教育サポート企業等制度 健やかな成長へ手を携え 新たに4社と締結し125社に―日高教育局

日高局家庭教育サポ企業締結  【浦河発】日高教育局は五月下旬、管内四社と道家庭教育サポート企業等制度にかかる協定を締結した。赤間幸人局長が四社を訪問し、各社の代表と互いに連携を深め、子どもの健やかな育ちを支えていくこと...

(2016-06-09)  全て読む

道教委が高校配置計画案(29~31年度)発表 函館西・函館稜北を再編 岩見沢西など6校で学級減

 道教委は七日、公立高校配置計画案(二十九~三十一年度)を発表した。三十一年度計画では、函館西高校(三学級)と函館稜北高校(三学級)を再編整備し、新設校(六学級)を設置。岩見沢西高校など六校...

(2016-06-08)  全て読む

29年度特別支援配置計画案 高等支援学校2校を新設 障害の程度による学科廃止

 道教委は七日、二十九年度公立特別支援学校配置計画案を発表した。知的障害特別支援学校高等部の進学希望者増加に対応し、道南圏(北斗市)に職業学科設置の高等支援学校、札幌市南区に道内初の普通科職...

(2016-06-08)  全て読む

道教委が医進類型指定校等連絡協議会開く 進路実現へ学力定着を 鉄緑会・冨田会長が講演

医進類型指定校等連絡協議会  道教委は一日、道庁赤れんが庁舎で二十八年度医進類型指定校等連絡協議会を開催した=写真=。指定校や協力校の担当者など約四十人が参加。鉄緑会の冨田賢太郎会長による講演会や情報交換、研究協議など...

(2016-06-08)  全て読む

28年度第1回道私学審議会 8件の認可・了承を答申 日体大附属高等支援設置など

 道私立学校審議会(佐藤有会長)は三日、道庁赤れんが庁舎で二十八年度第一回審議会を開いた。日本体育大学附属高等支援学校の設置など八件の諮問事項について審議し、全件の認可・了承を答申した。 ...

(2016-06-07)  全て読む

文科省「教育支援センター等設置促進事業」 地域全体で支援体制構築 4市教委の事業計画概要判明―道教委

 道教委が本年度から取り組む「教育支援センター等の設置促進支援事業」の委託先となる四市教委における事業計画がまとまった。文部科学省が本年度から実施し、道教委が委託された「フリースクール等で学...

(2016-06-07)  全て読む

道教委が地域の教育力向上推進会議 個別の活動をCSで集約 地域全体で子を育てるために

地域の教育力向上推進会議  道教委は一日、札幌市内のかでる2・7で二十八年度第一回道地域の教育力向上推進会議を開いた=写真=。「有機的な連携(地域学校協働活動)をより一層進めるために必要なこと」について協議し、出席者...

(2016-06-06)  全て読む

中1ギャップ問題未然防止事業―道教委 岩見沢など5地域で実施 中学校に生徒指導教員加配

 道教委の二十八年度中一ギャップ問題未然防止事業推進地域が決定した。岩見沢市立東光中学校区など五地域。各推進地域では、検討委員会を設けるなどして推進体制を整備し、人間関係づくりの能力育成や学...

(2016-06-06)  全て読む

道教委が高校・特別支援学校新任教頭研 管理職の〝4つの対応〟を 「メンタルヘルス」テーマに講話

道教委新任教頭研  道教委は五月三十・三十一日、札幌市内の道第二水産ビルで二十八年度公立高校および特別支援学校新任教頭研修会を開いた。二日目には、福利課の元田夏紀医療主幹が「教職員のメンタルヘルス」をテーマに...

(2016-06-03)  全て読む

道教委がキャリア教育推進会議 CS導入で地域と連携を コーディネーターの育成必要

キャリア教育推進会議  道教委は一日、札幌市内の道第二水産ビルで二十八年度第一回道キャリア教育推進会議を開いた=写真=。「小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業」の一環。会議では、「コミュニティ・スクール(CS)...

(2016-06-03)  全て読む