釧路局がコンプライアンス確立会議 不祥事防止へ共通理解 重点目標・重点取組など確認(道・道教委 2016-06-09付)
体罰防止や交通違反・事故防止の徹底を目指していくこととした
【釧路発】釧路教育局は一日、二十八年度管内コンプライアンス確立会議を開催した=写真=。管内の市町村教委や小中学校長会、高校長会、特別支援学校長会の代表者が出席。教職員の不祥事等の未然防止に向けた重点目標や具体的取組について協議。体罰防止や交通違反・事故防止の徹底を目指していくこととした。
同会議は、教職員の不祥事等の再発防止について、取組の先進事例の情報共有を図るとともに、管内の状況に応じた重点課題を踏まえた再発防止策を協議することを目的に開いている。
はじめに、石川忠博局長があいさつ。「不祥事を防止するためには、教職員一人ひとりが事故を起こした場合における自分自身や学校、家族への影響を深く理解し、常に意識できるようにすることが重要」と強調。各学校では、ロールプレイなどの体験的な研修を実施するとともに、管理職が職員に積極的に声をかけるなど、綿密なコミュニケーションが不祥事防止の抑止力となることを訴えた。
会議では、二十七年度における、全道・管内における重点目標に関する取組状況のほか、懲戒処分の状況、体罰にかかる実態把握の結果について説明した。出席者からは、「不祥事防止には、管理職と職員とのコミュニケーションが重要である」「〝職員の私的な部分は分からない〟とあきらめずに、粘り強い対応が求められる」などの意見が出された。
このあと、「二十八年度管内教職員の不祥事等の未然防止のために~コンプライアンス意識の向上に向けて」をテーマとした本年度の重点目標を、「体罰防止の徹底」と「交通違反・事故防止の徹底~飲酒運転・速度違反の根絶!」と設定。重点目標に基づく、重点的な取組も確認した。
このうち、体罰防止に関しては、道教委が作成した『望ましい指導の在り方』を活用した校内研修を行うほか、児童生徒への指導体制の見直し、管理職等の校内巡視を行う。
交通違反・事故防止の徹底については、「飲酒運転をしない、させない、許さない」を合い言葉に、飲酒運転を許さない職場づくりを進める。
これ以外にも、「学校独自の+αの実践」を推進。標語や川柳、ポスターの作成、掲示、外部講師による交通安全講習などを具体例に挙げている。
後半は、そのほかの不祥事の再発防止に必要なことについて協議を行った。
今後、局では、市町村教委や学校へ、重点目標や重点的な取組を周知するとともに、研修資料を送付。「五~六月のコンプライアンス確立期間において、すべての学校での全体研修や個別研修の実施を図りたい」としている。
(道・道教委 2016-06-09付)
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