奈井江商業高が交通安全講話　かけがえのない命大切に　被害者の会・前田代表招き

（学校 2016-06-09付）

命の尊厳、自動車の危険性を伝えた

　【岩見沢発】奈井江商業高校（相澤英樹校長）は五月中旬、同校体育館で交通安全講話「命の大切さを学ぶ教室」を開催した。全校生徒八十六人が参加。道交通事故被害者の会代表の前田敏章氏が講師となり、命の尊厳、自動車の危険性を生徒たちに伝えた＝写真＝。

　交通安全に対する意識を深め、悲惨な交通事故を未然に防止することが目的。道交通事故被害者の会代表の前田敏章氏が講師役を務めた。

　前田氏は、交通事故で家族を失った自身の経験を語り、家族を失うことの悲しみ、かけがえのない命の大切さを生徒たちに訴えた。また、人権軽視のクルマ優先社会から脱却し、交通被害を生まない安全な社会を実現する必要性を強調した。

参加した生徒は、「交通事故はとても悲しく、心が痛む。自分も家族や友人を悲しませることのないよう気を付けていきたい」「交通事故は何も罪のない人を巻き込み、みんながつらく苦しい思いをしてしまう。自動車を運転する人は、気持ちにゆとりをもち、安全運転を心がけてほしい」と話していた。

(学校 2016-06-09付)