南富良野高が土曜授業スタート　さらなる学力向上へ　教科や有権者教育など３時間

（学校 2016-06-10付）

学力向上とキャリア教育充実を目指す（写真は数学Ⅰの授業を受ける１年生）

　【旭川発】南富良野高校（米野祐司校長）は五月下旬、同校初の試みとなる土曜授業を全学年で行った＝写真＝。教科科目と総合学習における有権者教育で計三時間実施。生徒は、さらなる学力向上を目指し、気を引き締めて授業に臨んだ。

　同校では、基礎・基本の確実な定着を図り、生涯にわたって自ら学び続ける意欲を育てるために様々な取組を展開している。

　その一環として、本年度は南富良野町教委の学力向上に向けた取組と連動。同校初の取組として、教務部主体による土曜授業を開始した。基礎学力向上に加え、キャリア教育の充実による生徒一人ひとりの自己実現を目指すことをねらった。

　初回となる当日の一時間目、一年生は家庭科、二年生は選択科目として数学と音楽、三年生は現代文の授業を実施。二～三時間目は総合的な学習の時間を使い、文部科学省の副教材をもとに、模擬投票などを盛り込んだ有権者教育を行った。

　参加した生徒は、「最初は土曜日に授業を行うことに違和感があったが、先生から授業を行う目的などを聞き、その意味を理解した。また、今回の有権者教育は楽しく学習することができて有意義だった」と話していた。

　ＰＴＡ役員からは、「学校で学習する時間を増やしてもらうことは大変ありがたい」と学校の新たな取組を評価する声が挙がった。

　教務部長の山口修明教諭は「学校課題を踏まえて、学力向上に向けて土曜授業を実施することが効果的と考えた。今回の土曜授業をしっかりと検証し、今後もより効果的な方策を考えていきたい」と話している。

　なお、土曜授業の第二回は九月十日に予定。教科科目に加えインターンシップ報告会を計画している。

(学校 2016-06-10付)