新篠津小と札幌市西岡北小５年生　協力して苗を植えよう　総合学習で６７人が田植え体験

（学校 2016-06-14付）

水田に足を踏み入れ土の感触を味わいながら苗を植えていった

　新篠津村立新篠津小学校（小山寿樹校長）と札幌市立西岡北小学校（三谷和校長）は五月二十四日、新篠津村内のみのり農園で田植え体験をした。両校児童は、協力して一本一本丁寧に苗を植えこんだ。

　田植え体験には、西岡北小の五年生四十八人、新篠津小の五年生十九人が参加した。両校の総合的な学習の時間に位置付けられており、相互の交流を図ることが目的。ことしで十一回目を迎えた。

　新篠津小は、十五年度のみのり農園完成と同時に、田植え体験を開始。一年間を通して、田植えや草取り、収穫、精米などを学習している。十七年度には、田植え体験学習の実施を望む西岡北小からの申し出があり、以降、共同での田植え体験が定着している。

　西岡北小は、二十一年度から札幌市教委「さっぽろっこ農業体験」事業の指定を受けている。米の栽培体験を通して、生産者の工夫や苦労を知るとともに、食への関心や大切さの理解を深めることを目指している。

　晴天に恵まれた当日、体験の前に新篠津村教委の荒谷順一郎教育長があいさつ。田植え作業の流れを説明し、「思い出に残るような体験にして」と呼びかけた。

　田植え体験に移り、児童たちは三、四人で協力しながら作業に取りかかった。児童たちは水田に足を踏み入れると、土の感触に「土が柔らかい」「バランスが取れない」などと声を挙げながらも、四㌃の水田に苗を植えていった＝写真＝。

　作業する児童たちを見つめながら、小山校長は「この体験を機会に、友達をたくさん作ってほしい」、三谷校長は「秋の収穫を目指して、協力して植えてほしい」などと笑顔をみせていた。

　今後、成長した苗は、両校の児童たちで稲刈り体験をする予定。精米した米は、新篠津小の児童が西岡北小に届け、交流を図る。

(学校 2016-06-14付)