稚内養護で親子花壇整備学習　学びの成果を実感して　生徒主導で彩りある空間演出

（学校 2016-06-10付）

「参観」から一歩進んだ「参加」型授業を実施

　【稚内発】稚内養護学校（松浦孝寿校長）は五月下旬、花壇整備の親子学習を実施した＝写真＝。生徒たちは保護者に作業の仕方を教えながら、鮮やかな花を植えて彩りある空間を演出し、保護者もその成長をこの目で確かめていた。

　同校では、「学び」と「対話」という観点から、保護者とともに歩む授業づくりを目指している。「参観」から一歩進んだ「参加」型授業を通じて、生徒たちの学びの成果を確かめてもらうとともに、保護者の意見を聞いて、より良い授業づくりに生かすねらいがある。

　この日、中等部七人、高等部十五人、保護者ら五人が参加。それぞれスコップを手に持って校内の花壇の土を掘り返し、ガザニアとベゴニア合わせて百十株を植えた。昨年も花壇整備を経験した生徒は保護者に花の植え方を教え、成長した姿を保護者に見せていた。

　松浦校長は「ただ授業を聞くという受け身ではなく、子どもたちが保護者に作業の仕方を教えることで、より良い学びにつながる。保護者も子どもと共通の体験を通じて、学びの成果を実感・体感してもらえれば」と話していた。

(学校 2016-06-10付)