静内高３年生が模擬投票体験　一票の重み、実感して！　参院選に向けて道選管などが出前講座

（学校 2016-06-10付）

３年生１７１人が講座や模擬投票を通し選挙制度への理解を深めた

　【浦河発】夏の参議院議員選挙に向けて―。道選挙管理委員会事務局日高支所主催の高校生出前講座が五月三十日、静内高校（西堀隆亮校長）で開催された。この夏の選挙で実際に投票できる年齢に達した生徒を含む三年生百七十一人が、講座や模擬投票を通じ、選挙制度への理解を深めた。

　講座は、選挙権年齢が十八歳以上に引き下げられてから初めての国政選挙となる参院選に向け、より効果的に選挙について理解を深め、政治参加を促すことを目的に、町選管と道選管日高支所が共同で実施したもの。七月に行われる参院選では、同校の三年生の約四分の一が選挙権を有することになる。

　講義では、道選管日高支所の小林秀己主幹が、選挙の種類や選挙運動、投票についての概要説明をはじめ、若者の投票率や政治・選挙への関心度の低さを紹介。その上で、「投票は社会の一員として責任を果たす行為。一人ひとりが声を上げることで政治を動かすことが可能になる」と、投票に行くことの意義を説いた。

　引き続き、模擬投票に移行。生徒たちは、模擬投票用に配布された選挙公報で、政見や政策をしっかり見比べて一票を投じる候補者を判断し、実際の記載台や投票箱が設置された模擬会場で投票に臨んだ。

　開票作業と当選者の発表が行われ、生徒たちは、自らが投じた一票の重みを感じていた。

　夏の参院選時点で、選挙権を有する大山時生君は「模擬選挙では、公報を見て自分と同じ考えの候補者に迷わず投票できた。実際の選挙に向けては、もっと勉強をしていきたい」と話していた。

(学校 2016-06-10付)