道議会文教委員会（２８年６月７日）　中学生の６割加入、２～３時間で活動―公立中学校の運動部活動で質疑

（道議会 2016-06-09付）

　道議会文教委員会が七日に開かれ、部活動の在り方について質疑が行われた。

　川澄宗之介委員（民進党・道民連合）の質問を受け、道教委は部活動の実施状況などを説明した。

　道教委が実施した二十七年度の公立小・中学校（札幌市を除く）の体育・保健等に関する調査結果によると、運動部活動に加入している中学生は、全体の六二％を占める五万四千十八人。

　平均活動時間は、平日の場合、「二時間から三時間未満」が六一％、「二時間未満」が三八％、「三時間以上」が一％。休日では、「二時間三十分から四時間未満」が八〇％、「二時間三十分未満」が一二％、「四時間以上」が八％となっている。

　外部指導者については、全体の約半数を占める二百六十二校で五百九十人を導入。その結果、役割分担による指導の効率化や生徒の意欲の向上、より高度な技術の習得などの効果のほか、外部指導者と顧問教諭の打ち合わせ時間の確保や、指導方法等について、十分に共通理解を図ることなどを課題に挙げた。

　文化部活動については、今後、実態調査を行い、その結果を踏まえて市町村教委や学校に指導助言すると説明した。

　梶浦仁学校教育監は「各学校が部活動を実施するに当たっては、生徒が参加しやすいように、実施形態などを工夫するとともに、休養日や活動時間を適切に設定するなど、生徒のバランスのとれた生活や成長に配慮することが必要」との見解を示した。

　その上で、部活動への主体的な参加を促す取組を通して、「各学校において、部活動の目的や生徒の実情等を踏まえた、適切な実施が図られるよう指導助言していく」と述べた。

(道議会 2016-06-09付)