本年度教職員の再任用状況―道教委 前年度退職者43%、405人が再任用 フルタイム勤務は339人に(道・道教委 2016-06-17付)
道教委は、本年度の道内教職員の再任用状況(札幌市を除く)をまとめた。二十七年度末の定年退職者九百三十六人のうち、四三・三%に当たる四百五人が再任用となり、前年度よりも九ポイント、九十七人増加した。うち、管理職の再任用は四十一人、一般教諭二百三十七人、事務職員六十七人となった。
道教委は、定年退職後または二十五年以上勤務し、退職後五年以内六十歳以上の人を六十五歳まで再任用している。
本年度は、二十七年度末の定年退職者九百三十六人のうち五三・七%の五百三人が再任用を希望。「配置先と本人の希望が合わない」「ほかの就職先を見つけた」などの人を除いた四百五人が再任用となった。勤務形態は、フルタイムが三百三十九人、短時間勤務が六十六人となっている。
内訳をみると、校長の退職者は二百五十五人。うち、再任用希望者が六十三人で、実際に再任用されたのは三十二人、任用率は五〇・八%。教頭の退職者は十九人で、十一人が再任用を希望。うち、九人が再任用となり、任用率は八一・八%。
主幹教諭の退職者は一人で、再任用希望はなかった。一般教諭の退職者四百三十人のうち、再任用希望者は二百九十六人で、再任用者は二百三十七人、任用率は八〇・一%。
養護教諭は八十人が退職。うち、二十二人が再任用を希望。十九人が再任用され、任用率は八六・四%。栄養教諭は二人が退職し、二人とも再任用されている。
事務職員は九十五人が退職。七十人が再任用を希望し、六十七人が再任用され、任用率九五・七%。学校栄養職員二人、実習助手七人、寄宿舎指導員五人、技能労務職員二十五人は全員が希望どおり再任用されている。
新規再任用者数の推移をみると、二十五年度末の退職者から無年金期間が生じることから、再任用者数が大幅に増加。本年度は四百人を超えており、二十四年度新規再任用者数と比較すると倍増している。
再任用者が配置されている学校では、「知識や経験、長年培った指導技術を生かして、若手教員の指導にも尽力している」などと好評。一方で、再任用者にはへき地手当などの支給はなく、自宅近くを希望する人が多いため、都市部への希望が集中しているのが現状だ。
来年度に向けては、例年どおり十二月ころから申込を開始する予定で、勤務実績や意欲、健康状態などを面接し、再任用者を決定する方針。
(道・道教委 2016-06-17付)
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