保・小・中が合同で防災訓練　地震、火事への意識高める　帯広市川西の幼児児童生徒２５０人

（学校 2016-06-28付）

消火器の使用体験などを行った

　【帯広発】帯広市立川西小学校（垂井智校長）、帯広市立川西中学校（能戸貴英校長）、川西保育所は十六日、川西中学校グラウンドで合同防災訓練体験を行った。幼児・児童生徒約二百五十人が参加。避難訓練や火災防災体験を通して、災害に対する安全意識を高めた。

　防災訓練体験は、①災害が発生した場合を想定し、日常の安全意識を高める②火災発生時の安全確保のための避難行動の仕方、消化などの体験等を通して火災に対する安全意識を高める③地域の危機管理体制および連携体制を再確認する―の三点を目的に実施。この日は、川西保育所、川西小、川西中の幼児児童生徒約二百五十人が参加した。

　訓練は、震度６の十勝沖地震が発生し、火災が起きたことを想定。各学校、保育所において実施し、避難場所の川西中学校のグラウンドに避難した。

　あいさつに立った川西小の垂井校長は、熊本で発生した地震についてふれた上で、命の大切さや避難所で仲間と協力する重要性を呼びかけた。

　つぎに、帯広市消防団川西第一分団の石原優分団長が、災害が起きた時の対処法を説明した。

　このあと、火災防災訓練体験を実施＝写真＝。消火器の使用体験や非常食「アルファ米」の試食、救命救急の実演などを行った。

　参加した児童生徒は、「アルファ米は、米の原型が残っていておいしかった」「学んだことを生かして人の命を助けたい」などと話していた。

　川西中の能戸校長は「この体験を通して、子どもたちには、いつ起こるか分からない災害に備え、いざ起きた時に対応できる子どもになってほしい」と期待していた。

(学校 2016-06-28付)