札幌圏の特別支援学校が開校式迎える 新たな歴史をつくろう―札幌あいの里高等支援(学校 2016-06-24付)
道教委の中村委員が佐々木校長に校旗を授与
札幌あいの里高等支援学校(佐々木誉之校長)の開校式が十八日、同校体育館で執り行われた。在校生四十六人とともに、来賓、保護者など約二百人が出席。道内初の職業学科・普通科併設校の門出を祝った。
同校は、道内初の職業学科と普通科を併設した高等支援学校として開校。学ぶ内容や進路希望に応じた教育課程を実施、展開する。閉校となった旧札幌拓北高校の施設を活用し、環境・流通サポート科、福祉サービス科、家庭科、生活家庭科、生活技術科の職業学科五間口に加え、全道の知的障がい高等支援学校では初の試みとなる普通科Ⅰ型一間口を設置。社会自立へ向け、様々なアプローチの方法、学び方のスタイルの選択を可能とした。
さらに、優れた福祉・文教地区として発展している札幌市北区あいの里地区に立地し、地域住民とふれあい、協力を得ながら教育活動を展開していく。
開校式では、道教委の中村隆信教育委員が開校を宣言。佐々木校長に校旗を授与した=写真=。
あいさつに立った中村教育委員は、開校に向けた関係者の尽力に敬意を表するとともに、生徒たちに向けて、「高い志をもつ同校の一期生としての誇りをもち、新たな歴史を自分たちでつくっていくという気概をもってほしい」と呼びかけた。
教職員や保護者に対しては、「生徒一人ひとりが、将来の自立に向け、自らの力で歩み続けることができるよう、創意工夫を凝らした教育活動を」「新しい環境で生き生きと学ぶ生徒を温かく見守ってほしい。生徒の個性と能力を開花させ、地域の中で光り輝き、充実した教育活動を展開してほしい」と期待した。
続いて、佐々木校長が登壇。同校の特色や校訓、教育目標を挙げながら、「生徒の多様な学びのニーズに応える教育を新たに推進するため、生徒一人ひとりのこれまでの学びの経験、認知の特性などに応じた指導を進めながら、職業学科と普通科Ⅰ型における知的障がいのある生徒の自立に向けた新たな教育課程の実践的研究に取り組んでいく」と強調。「卒業する生徒が地域社会の重要な支え手、担い手としてより一層の役割を期待していただけるよう、生徒、保護者、地域の方々と協力し、新たな取組を模索しながら、教育活動の充実を図っていく」と述べた。
生徒代表は「入学式のときは不安でいっぱいだった。今は高校生活が楽しい。勉強は教科が増えて大変だが、楽しくなってきた。もっと福祉のことを勉強して、福祉関係の職業に就きたい。明るく笑顔の絶えない学校にしたい」と述べた。
最後に、参加者全員で高らかに校歌を斉唱し、開校の門出を祝った。
(学校 2016-06-24付)
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