北広島市立西部中特別支援学級　Ｍｙカップをつくろう！　道都大と連携し陶芸体験

（学校 2016-06-23付）

「ゆっくりと丁寧に」を心掛け、個性豊かなカップをつくった

　北広島市立西部中学校（新田元紀校長）特別支援学級の生徒五人は十四日、道都大学（山本一彦学長）で陶芸体験を行った。生徒たちは、講師からポイントとして教えられた「ゆっくりと丁寧に」を心がけながら、手ひねりで個性豊かなカップをつくり上げた＝写真＝。

　陶芸教室は、同大と西部中学校区のコミュニティ・スクール（西部ＣＳ）の連携で開催した。九年間で育てたい子どもとして「確かな力を育む」「健康でたくましく鍛える」などを目指している。

　同校の特別支援学級は、キャリア教育の視点から、陶芸教室を作業学習の一環に位置付けている。中学校段階で窯業を経験することで、高等支援学校への進路選択の一助になると考えた。

　陶芸教室では、生徒たちがイメージしたものを表現していく力や、手先の力をコントロールする力などを身に付けさせることをねらった。

　当日は、道都大の中島知之講師が作業について説明。「ゆっくりと丁寧に」をポイントとして、「土の感触を感じながら、自分だけの作品を作り上げてほしい」と呼びかけた。

　続いて、生徒たちは手のひらや指などの力をコントロールしながら作業。粘土を手回しのろくろの上に置き、指で形を整えながら、カップの形を作り上げた。

　生徒たちは、「カップに取手を付けるには？」「側面の傷を消すには？」などと講師に質問し、夢中になって取り組んでいた。

　丸山真嗣典教頭は「様々な体験を通して、生きる力を身に付けてほしい」と述べ、「今後も、大学側と連携して、生徒たちの教育を支えていきたい」と話していた。

　今後は、二十八日に絵付けを行う予定。

(学校 2016-06-23付)