札幌圏の特別支援学校が開校式迎える　豊かな資源生かして教育―札幌伏見支援

（学校 2016-06-24付）

道教委の柴田教育長が堀川校長に校旗を授与した

　札幌伏見支援学校（堀川厚志校長）の開校式が十九日、同校体育館で執り行われた。児童生徒四十九人をはじめ、教職員、保護者、来賓など多数が出席し、校訓「夢」「協働」「感謝」「笑顔」のもとで教育活動に取り組む同校の門出を祝った。式辞に立った堀川校長は、小規模校の良さや豊かな教育資源を生かし、ふれあいのある活動を通して、地域に貢献していくことを決意した。

　同校は、小学部・中学部・高等部を併置する知的障がい教育校。旧高等盲学校校舎を活用して開校した。

　校訓に「夢」「協働」「感謝」「笑顔」を、また、教育目標に「一人ひとりの可能性や夢に向かって、個性を伸ばし、心豊かに、生き生きと自分の力を発揮できる児童生徒を育てる」を掲げている。

　児童生徒の発達段階やキャリア発達を踏まえ、小中高一貫した指導の充実、豊富な教育資源を活用した地域一体の教育活動、児童生徒一人ひとりに応じた「見やすさ」「聞きやすさ」「伝わりやすさ」「動きやすさ」の追求による教育環境の最適化を特色としている。

　開校式では、道教委の柴田達夫教育長が開校宣言し、宣言書を堀川校長に手渡すとともに、校旗を授与した＝写真＝。

　続いて式辞に立った柴田教育長は、児童生徒に対して「本校で過ごす日々が、かけがえのない財産となるよう、たくさんの思い出をつくってほしい」、また、教職員に対して「子どもたちが将来に向け、自らの力で歩み続けることができるよう、創意工夫を凝らした教育活動に取り組むことを期待する」と述べた。

　堀川校長も式辞。「小規模校の良さを生かして、学校生活の充実、卒業後の生活に結び付く生活場面を通した学習、分かりやすさ、学びやすさを大切にした教育を進めていく」「豊かな教育資源を生かし、地域の皆さんの理解と支えをいただきながら、ふれあいのある活動を通して、地域に貢献できるよう工夫し、創造していく」と決意を新たにした。

　来賓各氏の祝辞のあと、児童生徒代表が日々、学習できる喜びを語り、「これからも、この学校で、素敵な社会人になるために、たくさんのことに挑戦していきたい。応援して下さい」と述べた。

　そのあと、同校教員が作詞・作曲した校歌を披露した。

(学校 2016-06-24付)