中標津高で選挙出前授業　一票の重さを実感　模擬投票などで制度への理解深化

（学校 2016-06-22付）

生徒は、投票の一連の流れを体験した

　【根室発】中標津高校（平野雅嗣校長）は八日、同校で三年生を対象とした選挙出前授業を実施した。選挙権年齢が十八歳以上に引き下げられたことを踏まえ、生徒は選挙の仕組みや投票参加の意義、投票手順などについて理解を深めた。

　はじめに、講師を務めた中標津町選挙管理委員会事務局の二瓶隆司課長らが、選挙制度と投票にかかる選挙人名簿、期日前投票、不在者投票等の仕組みについて説明した。

　続いて、架空の候補者と政党の政策を踏まえ、全員が模擬投票を実施＝写真＝。生徒は投票用紙に候補者の氏名を記入し、投票箱に用紙を入れるまでの一連の流れを本番さながらに体験した。

　参加した生徒からは「自分の一票で変わるわけでもないと思っていたが、この講座を聞いて投票に行かなければならないと思った」「自分の一票の重さに加え、選挙に行かずに政治が決まるのはどうなのか、と思うようになった」などと感想を話していた。

　担当した名越充洋教諭は「事前の授業でも主権者教育への関心が高く、生徒が熱心に討議していた。今回の授業を通じ、多くの人が投票に行くきっかけになれば」と期待した。

(学校 2016-06-22付)